水とトイレが低身長に与える影響

News

2016/8/2 | Global

世界で2番目に多い人口と、深刻な衛生問題を抱えるインドは、低身長の子供が世界一多い国です。

ウォーターエイドが発表した報告書によって、インドに住む5歳以下の子供の5人に2人、約4800万人が発育不良に苦しんでいることがわかりました。

水とトイレが発育阻害に与える影響

ウォーターエイドが発表した報告書「Caught Short」では、水やトイレの欠如が、身体や精神の発達を阻害していることが明らかになりました。

低身長とは、年齢に比して身長が低いことで、2歳までの栄養不良によって引き起こされ、24カ月を過ぎると回復が難しくなることがわかっています。しかし栄養不良の解決のために安全な水とトイレが重要であり、食糧不足だけが原因ではないことはあまり注目されていません。

多くの幼い子供たちは、慢性的な下痢によって、栄養を吸収する能力がうまく機能しないという問題を抱えています。栄養不良の原因の50%を占めているのが、不衛生な環境や清潔でない水、衛生習慣が身についていないことによる慢性的な下痢や寄生虫です。安全な水とトイレを利用できないために、何百万人もの子供たちが未来のリーダーや発明家、アスリートとして活躍する可能性を奪われています。



8歳の平均身長が記された黒板の前に立つ9歳のマンジュラちゃんと13歳のゴウラマちゃん姉妹(インド)


「成長のための栄養サミット」に向けて

世界のリーダーたちは、2030年までに栄養不良の問題を解決すると約束しました。リオデジャネイロ五輪開会式の前日にあたる2016年8月4日、ロンドンオリンピックの開催国イギリスが2013年に開催して以来2回目となる「成長のための栄養サミット」が開催され、再び、世界のリーダーたちが栄養不良の解決について話し合います。

この「成長のための栄養サミット」へ向けて、水とトイレの重要性を訴えるために、元北京オリンピックのシンクロナイズドスイミング日本代表の青木愛さん、元アトランタオリンピック400mハードル銀メダリストのサミュエル・マテテさんからメッセージをいただきました。


青木愛さんよりメッセージ

私は、0歳10か月から水泳を、そして8歳よりシンクロナイズドスイミングを始めました。中学、高校と大きくなるにつれて練習が厳しくなり、毎日やめたいと思っていた時期もあります。しかしそれでも続けることができたのは、シンクロナイズドスイミングが好きだという強い想いがあったからです。

そしてもう1つ。安全な水とトイレがある日本で、健康に育つことができたからこそ、日本代表として北京オリンピックに出場することができたと思っています。私は2014年から、途上国に安全な水とトイレを届ける活動への支援を続けていて、途上国には、安全な水とトイレがないことが原因で、栄養不良に悩む子供たち、健康に育つことができない子供たちがたくさんいることを知りました。そのような話を聞くと、自分が健康で夢を一心に追いかけることができる環境で育ったことをとてもありがたく思っています。

私が大好きなシンクロナイズドスイミングで日本代表になれたように、すべての子供たちが自分の可能性を伸ばせる環境で生活できるようになることを祈っています。


サミュエル・マテテさんよりメッセージ

子供たちにスポーツを広めていこうという活動をしていると、安全な水ときちんとしたトイレを使い、適切な衛生習慣が身に着いている子供と、それがない子供の違いは明らかです。

私が強く思っているのは、腸チフスやコレラ、そして栄養不良は、予防することができ、そしてそのための手段を持っている、ということ。水は生命であり、トイレは尊厳です。私たちは、栄養不良を終わらせるためのレース -水とトイレをすべての人、世界で最も貧しい人にも届けること-を始めなければなりません。


◆世界では1億5,900万人、5歳以下の子供たちの4人に1人が低身長の状態にあります。
◆2歳までの間に5回以上下痢を経験すると、低身長につながる可能性が高まります。

 

詳しくはレポート「Caught Short」(英語)をご覧ください。



水とトイレが発育阻害に与える影響

ウォーターエイドが発表した報告書「Caught Short」では、水やトイレの欠如が、身体や精神の発達を阻害していることが明らかになりました。

発育阻害とは、年齢に比して身長が低いことで、脳の発達や認知機能にも影響を与

水とトイレが発育阻害に与える影響

ウォーターエイドが発表した報告書「Caught Short」では、水やトイレの欠如が、身体や精神の発達を阻害していることが明らかになりました。

発育阻害とは、年齢に比して身長が低いことで、脳の発達や認知機能にも影響を与

「成長のための栄養サミット」に向けて

世界のリーダーたちは、2030年までに栄養不良の問題を解決すると約束しました。リオデジャネイロ五輪開会式の前日にあたる2016年8月4日、ロンドンオリンピックの開催国イギリスが2013年に開催して以来