ロヒンギャ難民への水・衛生支援が急務

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2017/9/18 | Bangladesh
水・衛生専門の国際NGOウォーターエイドは、バングラデシュ南部に避難しているロヒンギャ難民が、感染症の蔓延などの危機に直面することを防ぐためには、水とトイレを利用できるようにすること、衛生的な環境で生活できるようにすることが不可欠であると警告しています。


 8月下旬以降、ミャンマーで起こった暴力から逃れるために、推定40万人の難民が隣国バングラデシュへ避難しています。その多くの人々が病気やけがを負った状態です。

安心して飲める水や清潔なトイレのない中で仮設キャンプに暮らす数十万人は、下痢やコレラ、腸チフスなど水媒介性感染症の流行という深刻なリスクにさらされています。

ウォーターエイドUKのCEOティム・ウェインライトは話します。

「現在バングラデシュ南部に到着しているロヒンギャの人々は、疲れ切り、傷つき、空腹の状態です。多くの人々は負傷しています。3週間で約40万人の難民が到着し、さらに毎日多くの人々が到着している環境では、清潔な水やトイレ、食料、シェルター、医療などすべてのものが不足しています。

ウォーターエイドはバングラデシュで活動してきた30年の経験を活かし、人々の健康と尊厳を守るために、安心して飲める水、適切なトイレ、女性や女の子のためのシャワー施設、石けんや生理用品を含む衛生キットを難民キャンプに届けます。

清潔な水とトイレが不十分な緊急事態において、下痢やコレラ、腸チフスなどの水媒介性感染症の発生は、現実的な脅威です。こうした公衆衛生の危機は、平時より取り残されがちな人々をさらに苦しめ、モンスーンによる深刻な洪水にさらされたバングラデシュのインフラ設備にさらなる負荷をかけるでしょう。」


この直前には、モンスーンの集中豪雨によって、バングラデシュ北部においてここ10年で最悪の洪水が発生。32県の800万人が被災し、数千の家、学校、病院、道路が破壊されました。ウォーターエイド・バングラデシュは飲料水の緊急供給を実施したほか、今後数週間から数ヶ月にわたって、洪水によって汚染または破壊された井戸とトイレの再建や修復に取り組む予定です。

こうした危機の前でも、バングラデシュでは480万人が清潔な水を利用できず、人口の半数以上(53%)が適切なトイレのない生活を送っていました。安全な水やトイレがない、石けんで手洗いをしていないことが原因の下痢で5歳未満の子供約2,000人が毎年命を落としています。