Big Days:ガフバリ村

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Image: WaterAid/ Mani Karmacharya

世界の頂上で 

前日まで、ネパールのガフバリにおける日常生活は、文字通り高所との闘いでした。しかし、今日、大きな変化が生じました。

国の東部に位置するこの山々で、人々は毎日4~5時間かけて川や泉から不衛生な水を運んでいました。危険な険しい道を何マイルも歩いて重いポリタンクを運んでいたのです。水は不足しており、運んでくることは驚くほど難しく、人々は頻繁に病気にかかってしまいました。

 

素晴らしい瞬間

今日、安全できれいな水を村の中心部へ持続的に供給する自然流下方式の給水設備の設置が終わり、75世帯にきれいな水が届き始めました。WaterAidの支援者の皆さまのご協力がなければ、このような日を迎えることはできなかったでしょう。村の人々が初めて水道の蛇口をひねる瞬間をご覧ください。

安全できれいな水を家の近くで入手できることは、人々の生活に大きなインパクトをもたらしました。水を求めて長時間、危険な道を歩くことは、今となっては過去のこととなりました。病気にかかることは少なくなり、女性は生計を立てて家計を支える時間ができ、子供たちは学校へ通いより明るい将来を描くことができるようになるでしょう。

 

生活の変化

29歳のチェト・クマリ・バスネットさんは、2人の子供の母親です。彼女は1日に数回、1時間かけて安全ではない水を川から運んでいました。夜中に水を運ぶこともよくありました。「私の生活は全く変わりました。娘は水運びの行列に並んで学校に遅刻することもなくなったのでとても喜んでいます。苦労することがなくなったと言っています。」

「水へのアクセスが容易になったことで最も良かったことは、定期的に体を洗うことができるようになったことです。以前の状態ではそれは不可能でした。公的な場所で、家から遠く離れたところで体を洗うことはとても恥ずかしく、やっかいなことなので、言葉で表すことはできません。体を清潔にすると、清々しい気分で元気になれます。以前よりも美しくなったような気もするんですよ。」

 

山地の困難を克服

ガフバリの75世帯についても同じような話があります。コミュニティがウォーターエイドの現地パートナーと協力して自然流下方式の給水設備を設置したためです。かつては水運びを困難にしていた厳しい地形も、今ではそれを利用することで水運びを容易にしました。適切に囲った泉から、水をポンプで貯水槽まで送り、そこから村中に点在する蛇口付きの給水設備に水を届けることができるようになりました。

ガフバリのプロジェクトは現在も進行中で、村の衛生設備を改善し、衛生的な習慣を促進しています。ウォーターエイドは、ネパールを含む世界の26か国において、安全な水と衛生設備を必要としている人々に支援を届けています。そして人々は、それまでの生活ががらりと変わり、世界の頂上に立ったような気持ちで新しい生活を祝っています。