リオデジャネイロ五輪が盛り上がっている今だからこそ、皆さんにご紹介したい人がいます。安全な水を手に入れることが難しい地域でトレーニングを行うスポーツ選手たちです。

欠かせないもの

自制心や意欲、決断力など、スポーツ選手として活躍するために重要な素質は数多く挙げられます。また、トップレベルの選手は、エナジードリンクやトレーニング計画、食事制限などにもこだわりがあるでしょう。

しかし、アマチュア選手やオリンピック選手を含む、すべてのスポーツ選手にとって欠かせないものがあります。それは、安全な水です。


マダガスカルの地元サッカーチームで、ミッドフィルターとして活躍するローランドさん

マダガスカルはインド洋西部、アフリカ東海岸からモザンビーク海峡を隔てた沖合にある島国です。ローランドさんの住む村では、遠く離れた川から不衛生な水をくんで利用する以外に水を手に入れる方法がありませんでした。グラウンドの近くで水をくむことができなかったので、1~3時間水を飲まずにサッカーの練習をすることもよくありました。晴れた日に激しい運動をしたことのある人であれば、その大変さが想像できると思います。

「ここはとても暑いので、走るとたくさん汗をかきます。体が水を欲するのはあたりまえです。」

ローランドさんのような独身の若い男性にとって、問題はこれだけではありません。

「この合成繊維のユニフォームは汗臭くなるので、試合の後はどうしてもシャワーを浴びたくなります。皆さんもご存じだと思いますが、汗臭い状態では女性から嫌われてしまいます。」

ウォーターエイドが実施したプロジェクトによって、ローランドさんのコミュニティに、高地の水源から重力で水を運ぶ「自然流下方式」の給水システムが導入されました。家庭や学校でも安全な水が利用できるようになり、チームのメンバーもグラウンドの近くでボトルに水を入れ、練習中に飲むことができるようになりました。

今ではローランドさんは、村のリオネル・メッシを目指して練習に集中できるようなりました。女性の間でも人気者になるかもしれせん。



軽量級ボクサーのムキイビさん、25歳(ウガンダ)

蛇口から水が出なくなったときは、谷に降りて水をくんでこなくてはなりません。40リットルの水を運ぶのは、私にとってはトレーニングになりますが、他の人にとっては簡単ではありませんし、面倒で時間がかかります。



サイクルロードレース選手のイッサカ・ウエドラオゴさん(ブルキナファソ)

いくつかの中継ポイントを過ぎるときに、水が飲めなければもう前には進めません。



カンフー選手のサフィさん、16歳(ブルキナファソ)

カンフーの練習中はたくさんの汗をかきます。スポーツに水は不可欠です。

水・衛生隊
水・衛生隊
「私も子供たちもあまり食べないようにしています。」

よりよい未来のために

ウォーターエイドはザ・ボディショップからのご支援によって、現地パートナーや村の人々と協力しながら、マゾリアの暮らしを変えようとしています。