現状における問題点

水くみという毎日の仕事があり、安全に用を足せる場所を絶えず探さなくてはならない ― 多くの子どもたち、特に女の子たちは、それだけで精一杯の生活を送っています。そのために、学校に行ったり、休養したり、遊んだりする時間やエネルギーが、削られてしまうのです。まだ幼い10歳の女の子が、家族のために水をくみに行く仕事を任されている場合もあります。

水の入った容器の重さで、頭や首、背骨を痛めることもあります。遠くまで歩いていくので、子どもたちは学校で勉強する機会を完全に逃してしまうこともあります。

何とか学校に行く時間を作ることのできた子どもでも、いざ学校に行ってみると、まともなトイレがないため、女の子たちは、特に思春期になると学校に行くのを辞めてしまいがちです。現在、世界中で学校に在籍していない子どもたちのうち60%は女の子です。(ユネスコ「すべての人に教育を:2000年評価」、ユネスコ世界教育フォーラム(パリ、2000年)統計資料)

また、不衛生な水しかなく衛生設備が整っていなければ、そのために病気にかかるリスクが最も高いのは子どもたちです。開発途上国では、子ども1人が5歳までに下痢性疾患を患う回数は、平均10回にも上ります。

水がないということは、子どもが体を清潔に保てるほど頻繁に洗えないということでもあり、その結果、疥癬(かいせん)のような病気や、トラコーマといった眼感染症を患うことになります。

WaterAidの活動

通常、安全な水と衛生設備がない場合に、その影響を最も受けやすいのは子どもたちです。WaterAidは、大人のニーズと並行して子どものニーズにも取り組もうとしています。

例えばインドでは、明るい色にペイントされた子ども用公共トイレを作りました。WaterAidはコミュニティのなかで、家庭や職場はもちろん学校でも、水、そして特にトイレ設備を改善するよう努めています。そうすれば思春期の女の子たちが、また学校に通う自信が持てるようになるからです。

必要に応じて子どもたちは、ポンプやタップスタンド(給水蛇口設備)をみんなで維持していけるように、正しく使い、周囲を清潔に保つよう教わります。

WaterAidは、人形劇やお芝居といった子どもが楽しめる活動を通して衛生習慣の改善を促進したり、学校で衛生クラブを設立するサポートを行い、生徒たちがゲームや歌を通して友だちや家族に衛生習慣改善のメッセージを伝えられるようにしています。子どもたちは呑み込みが早く、家庭内に衛生習慣の改善を広める大使としてすばらしい仕事をしてくれます。

衛生的な水とトイレ設備を利用できるようになれば、子どもたちの生活は一変します。健康状態が改善され、学校に行く時間ができて、教育を受けられるようになります。そしてもっと、子どもらしく過ごせるようになり、友だちと遊ぶ時間を増やすことができます。

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