安全な水を利用できない人の数は世界中で6億6,300万人。

世界人口の約3分の1にあたる24億人の人々は、十分な衛生設備のない環境で暮らしています。

不衛生な水しかなく衛生設備も整っていないために、下痢で命を落とす子どもたちが毎年約35万人います。1日に約900人の子どもが亡くなっている計算になります。

6億6,300万人–汚い池の水であれ業者が販売する高価な水であれ、手に入るならどんな水でも手に入れるよりほかに方法がありません。

危機的現実の要因

安全な飲み水や、料理したり体を洗ったりする水が手に入らない人々は、水に関連した病気にかかる危険性が高くなります。こうした病気が命取りになることもあり、毎日約1,400人の子どもが命を落としています。

水をくみに行くには時間も労力もかかります。不衛生な水は体に悪影響を及ぼします。こうしたことも、仕事をしたり教育を受けたりできるかどうかということに大きく影響しています。

WaterAidが活動する国々では、貧しいコミュニティはインフラが整備されておらず供給管理もうまくいっていないために、必要に足るだけの安全な水が現地で手に入らないことがよくあります。この要因を掘り下げると、技術、投資、そして水に対する権利を優先させようとする政治的意思が欠如しているという問題に行き着きます。

こうした問題に対するWaterAidの取り組みについは、WaterAidの活動をご覧ください。> 

A woman looks at the camera with an open door of a house in the background.

危機的な現実に生きる人々

A man and his wife sitting outside their house

エベレスト・ンギルクワヨさん
(ルワンダ)

自宅の外に座るエベレスト・ンギルクワヨさん(48歳)。隣に座る息子のイノセント・トゥワギラくん(15歳)は、水をくみに行った湖で溺れかけ、現在は回復を待っているところです。(ルワンダ、ブゲセラ郡ニラマヒルウェ村)

「息子は水をくんでいて湖に落ちたんです。他の子が水を入れる容器を息子に手渡そうとしたのですが、容器が流れて行ってしまいました。息子はそれを追いかけようとして、泳げないので水にのまれてしまったのです。家の近くに水があれば ―。それだけが願いです。」

A woman holding her child

ミリモ・ムウィンガさん(ザンビア)

妊娠中のミリモ・ムウィンガさん(25歳)と息子のギフティくん。ギフティくんは下痢が原因で命を落としかけました。(ザンビア、ナマルバ区カヨラ村)

「赤ちゃんが生まれたら、ギフティに起こったようなことが赤ちゃんにも起こるのではないかと、すごく心配です。考えても心配しても、どうすることもできません。」

A woman holding her child

シルピ・モンダルさん
(バングラデシュ)

自宅で娘を抱っこするシルピ・モンダルさん。(バングラデシュ、コイラ郡モシャショリプール村)

「20~30キロ離れた場所から10日に1度ぐらい水をくんで来ます。ボートは自分のを買えないから、近所のみんなで1艘のボートを使っています。その水を使うと下痢になります。それは分かっているんです。でも、そうする以外に、どうすれば良いのでしょう?他に方法がないんです。娘に水を飲ませるとき、私には娘がその水を飲むと病気になると分かっています。それがとても悲しくて ―。」