現状における問題点

水道の蛇口を開くと流れ出る安全な水。その水がない生活を想像してみてください。

毎朝、夜明けとともに起き、でこぼこの道を何キロも歩いて一番近い水場まで家族のために水をくみに行く ― 自分や子どもたちの命にかかわる病気を運んでくる水だとしても、その水をくみに行かなくてはならない生活を、想像してみてください。

家族に必要な量の水をくむだけで毎日6時間もかかる生活を、想像してみてください。

そして、トイレに行こうにも、安全でプライバシーのある場所がどこにもない生活 ― 想像してみてください。日が暮れるのを待って、ようやく用を足しに行ける。でも、性的な嫌がらせや暴行に遭う危険もありますし、動物に襲われるかもしれません。不快なうえに女性としての尊厳など保ちようがないことは言うまでもありません。

開発途上国に生きる多くの女性たちにとっては、これが日々の現実なのです。

しかし、最も大きな問題は、もちろん健康上のリスクもありますが、学校にトイレなどの衛生設備が整っていないために、教育を受けてコミュニティの意思決定者になる女子が男子よりはるかに少ないことでしょう。ほんの2~3年間だけでも女の子が基礎教育を受けられれば、やがて結婚しても、もっと子どもの人数が少なく、もっと健康で、今より教育水準の高い家族を築くことができるので、貧困から抜け出せる可能性が高くなります。

きれいな水とトイレ設備が利用できるようになれば、大変な思いをして水くみに行く必要も、トイレに行くたびに恥ずかしい思いをする必要もなくなるばかりか、家族全体の健康を改善することもできるのです。女性は自由な時間が増え、その時間を使って、収入を得られる農業などの仕事をしたり、子どもの世話をしたり、余裕のある時間を楽しむことができるようになるのです。

WaterAidの活動

プロジェクトが成功するか否かの鍵を握っているのは女性です。これまでの経験からすると、女性は給水を優先順位の高い問題と考え、非常に熱心にプロジェクトの計画や実施、管理に取り組みます。給水設備ができれば生活がどのように変わるのかが、よく分かっているからです。WaterAidでは、プロジェクトの計画を立てるとき、特に給水設備やトイレを設置する場合には、しっかりと女性に意見を聞くようにしています。

女性は水源について特に貴重な知識を持っています。普通は女性が水くみに行くので、どこの水源が一番良いか、何月にその水源が干上がるのかといったことを、女性は知っているのです。

WaterAidのプロジェクトに女性が関わることで、持続可能な活動にすることができます。そしてさらに重要なことに、コミュニティにおける女性の地位にプラスの影響を及ぼすこともできるのです。

衛生推進担当や水に関する委員会のメンバーといった重要な公的役割を担うことで、女性はスキルを身に付け、コミュニティ内で高い評価を得ることができます。

最終的には、自信を得て強くなり、もっと尊敬されるようになります。

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