報告書:2018年世界水の日「水の格差」

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世界では、8億4,400万人が清潔な飲料水を得ることができません。世界のどの国においても、清潔な水を利用できないのは最貧困層や弱い立場にいる人々、つまり農村部に住む人、高齢者、障害のある人や、カースト・人種・宗教等によって差別を受けている人々です。女性は、30 分離れた水源へ水くみに行くために、年間 2 か月半もの時間を費やしていることになります。また、不衛生な水や衛生設備の不備、不十分な衛生習慣が原因で、毎年 5 歳以下の子供約 289,000 人が命を落としています。

国際 NGO ウォーターエイドは、3 月 22 日の国連世界水の日(World Water Day)に向けて、世界の水の状況を分析した報告書の第 3 弾「水の格差」を発行しました。

本報告書では、持続可能な開発目標(SDGs)が合意に至って2 年経過してなお、最貧困層が清潔な水を利用できるようにならず、取り残されている理由を分析しました。

自宅周辺で清潔な水を利用できないと定義された人の数が増加したことが明らかになり、ワースト10のランキングには、これまで名前の挙がっていなかった国も入っています。