【プレスリリース】2023年のコレラ死者数は前年比71%増加―コレラの猛威に立ち向かうには、清潔な水が不可欠
世界保健機関(WHO)が先日発表したコレラに関する報告によると、2023年のコレラによる死亡者数は前年比で71%増加し、アフリカではコレラ患者が125%増加しました。
ウォーターエイドの保健政策アナリストであるアイリーン・オウス=ポクは次のように述べています。
「コレラは予防可能な感染症です。感染を防ぐことが可能な病気によって人の命が奪われることがあってはなりません」
「しかし残念なことに、2023年のコレラによる死亡者数が2022年と比較して71%増加したことからもわかるように、これは単に保健衛生上だけの問題なのではなく、基本的な人権であり、命を守るための手段である清潔な水やトイレ、衛生習慣が行き届いていないという、倫理的な問題でもあります」
「深刻化する気候変動の影響により、洪水が頻発するようになったことで、水源が汚染され、感染症が拡大するリスクが高まっています。このような状況において、清潔な水の供給やトイレ、衛生習慣改善への資金拠出は急務です」
「各国政府が水と衛生の問題を優先的課題として認識し、解決に取り組むことが、コレラのような致死率の高い感染症を未然に防ぎ、何万人もの命を救います。 この課題が放置され続ければ、世界的に大きな損失になりえます」