【プレスリリース】G7気候・エネルギー・環境大臣会合で新たな水に関する連携が発足。ウォーターエイドはこれを評価するとともに、もっとも脆弱な人々のニーズが反映されることに期待

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2 May 2024
Image: WaterAid/ Dennis Lupenga

4月29~30日にイタリア・トリノで開催されたG7気候・エネルギー・環境大臣会合にて、G7諸国は新たにG7ウォーター・コアリションを発足させ、水とトイレの利用、水質、国境を越えた水に関する協力を管理していくことに合意しました。カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国が参加し、G7の枠組みのなかで水に取り組むことを目的とした連携が発足するのは初めてのことです。最終版のコミュニケはこちら

発表されたG7の新たなウォーター・コアリションについて、ウォーターエイドの多国間交渉シニア・アドバイザーのサニー・シンは次のように述べています:

「清潔な水を使うことは、人権であるにもかかわらず、気候変動の脅威にさらされています。この画期的なG7ウォーター・コアリションは、清潔な水のユニバーサルアクセスを確保するための国際的な取り組みを急速に加速させる可能性を秘めています。

気候、保健、エネルギー、食料、紛争といったグローバルな課題の解決に必要な水は、私たちすべてをつなぐ『青い糸』です。しかし、国連は、2050年には50億人が清潔な飲料水のない生活を余儀なくされると予測しています。これは多くの命が奪われかねない危機的な状況です」

「G7諸国は、より安全で持続可能、かつ、より公正な未来に向けて世界をリードしうる機会を手にしています。水不足や洪水の影響をもっとも受けているコミュニティの視点やニーズを取り入れ、水に関する野心的で複数年にわたる分野横断的なアクションを、議論の中心に据える必要があります。

ウォーターエイドは、この大きな意味を持つ新たなウォーター・コアリションが、もっとも脆弱な人々を含む、すべての水利用者のニーズを代弁するように、ともに取り組んでいくことに期待を寄せています」