【プレスリリース】ザンビアで近年にない最悪のコレラ大流行、清潔な水と衛生への迅速な行動が必要

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WaterAid Japan
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19 January 2024
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Image: WaterAid/ Cynthia Matonhodze

清潔な水と適切な衛生設備が利用できないために、ザンビアは2017年以来最悪のコレラ発生に見舞われています。ウォーターエイドが確認したところ、現在、全国10州のうち9州で感染が流行し、感染者の死亡率は4%に上っています。今回のこれらの流行は、2023年初め頃に始まり、雨期によって清潔な水と衛生の問題がさらに悪化したために、同年12月に急速に感染が拡大しました。

ザンビア政府は、政府の計画として、2025年までにコレラを根絶するという長年にわたる目標を掲げていますが、その計画の水と衛生への取り組みは遅れています。ウォーターエイド・ザンビアの現地代表ヤンコー・マタヤは、根本的な原因-清潔な水と適切な衛生設備がないことに対処するには、より多くの資金とより良い協働関係がなければ、2025年までのコレラ根絶の目標は達成できないと語ります。

ザンビア保健省の統計によれば、これまでに7,830人が感染し、310人が亡くなっています(※1月11日時点)。 首都ルサカの主要なサッカースタジアムのひとつは、治療センターに姿を変え、すべての学校と大学は今月末まで学校再開の延期を命じられています。

ザンビア政府は、さらなる感染拡大を抑制しようと対応しており、ウォーターエイドは、その対応をサポートしています。

ウォーターエイド・ザンビアの現地代表ヤンコー・マタヤは次のように話します。

「ザンビアの現在のコレラ発生は、清潔な水と衛生の普及に緊急ニーズがあることを、明確に示すものです。コレラは短時間で死に至ることもありますが、予防可能な感染症であり、清潔な水と適切なトイレ、正しい衛生習慣の普及こそが、コレラ終息への根本的かつ唯一の長期的解決であるのです。

ウォーターエイド・ザンビアは、緊急対応 と長期的かつ持続的な解決にあたるザンビア政府を支援しています。長期的かつ持続的な解決は、次世代のためのコミュニティの健康と福祉を守っていくものなのです」

実証によれば、コレラの予防よりも、発生したコレラ感染に対応するほうが、より多くの費用がかかると示されています。2017年から2018年に発生したコレラを調査した最近の研究では、総額687,939米ドル(約1億円)の支出の大半が、医療用品の調達にかかる医療システムで費やされたと明らかにしています。それと同じ金額があれば、感染防止へのさらなる支出を減らす長期的な解決策として、公共スペースへの25か所のトイレ施設の設置、あるいは11か所の保健医療施設にすべてを兼ね備えた新しい水・衛生設備を設置するか、あるいは太陽光パネルが生み出す電力を使ってポンプを動かすタイプの給水設備を5~10か所に設置することができます。

ウォーターエイド・ザンビアは、水系感染症に対するコミュニティの能力とレジリエンスを高める活動に、継続的に、かつ積極的に取り組んでいます。この取り組みでは、コミュニティの保健医療従事者のトレーニング、コミュニティ主体の衛生改善イニシアティブの促進、より良い衛生行動に向けた長期的な行動変容の促進を行っています。特に都市近郊の居住地域において、汚染された水や脆弱な衛生設備によってコレラの感染が拡大する根本的な原因に対応するため、成果が持続的する解決策の重要性を呼びかけてきています。

ウォーターエイドは、ザンビアでの緊急ニーズへの支援ともに、世界的な同種の感染症の発生・拡大を防ぐため、すべての人々に不可欠な水・衛生サービスを確保していくとともに、全世界の政府やステークホルダーに対し、家庭や保健医療施設における持続的な水と衛生設備にすみやかに資金拠出を行うよう求めています。