【プレスリリース】新たなデータにより、2億人以上の子供たちがトイレのない学校に通い、女の子たちは月経中に困難に直面していることが明らかに

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28 May 2024
Malala, 16, and her best friend, Fifaliana, 15, standing by the new sanitation block at their secondary school in Manjakandriana commune, Analamanga region, Madagascar, November 2021.
Image: WaterAid/ Ernest Randriarimalala

世界保健機関(WHO)とユニセフの共同モニタリングプログラム(JMP)の最新データによると、世界で4億人以上の子供たちが、学校で適切なトイレを使用できずにいます。これは、トイレがあっても使えない状態にある、あるいは男女別のトイレがない、またはトイレそのものがないことを意味します。この半数強にあたる2億2,000万人が通う学校には、トイレがまったく存在せず、また、サハラ以南のアフリカを見ても、学校の50%のトイレは不十分であることが分かりました。

女の子たちは適切なトイレと給水設備がないために、月経中に学校を欠席せざるをえず、ウォーターエイドは、こうした状況は女の子たちに大きな悪影響を及ぼしていると、警鐘を鳴らしています。「月経衛生の日」合わせて発表されたJMPの新たなデータは、就学期間中の女の子たちが月経を適切に管理するために必要な支援が驚くほど不足していることを浮き彫りにしています。

月経衛生の問題は、世界22か国で水・衛生支援に取り組むウォーターエイドにとって、重要な優先事項です。ウォーターエイドは、学校に生理用品を提供したり、女性が使いやすい、かつ清潔な水が使えるトイレを建設したりしています。

しかし、JMPの新たなデータによって、世界中の女の子たちが清潔で衛生的かつプライバシーが守られる生活を送れるようにするためには、まだまだ多くの取り組みが必要であるという厳しい現実が明らかになりました。

ウォーターエイドのインターナショナル・アフェアーズ・ダイレクターであるキャサリン・ナイチンゲールは、次のように述べています。

「世界では、4億人もの子供たちが学校で適切なトイレを使えず、そのうち2億人はまったくトイレがない学校に通わざるをえず、女の子たちは月経中にナプキンを変えたり、汚れた体や服を洗ったりすることができません。 女性や女の子たちが月経中を安全かつ衛生的に、そして尊厳をもって過ごせるようにするためには、学校における清潔な水と適切なトイレは絶対になくてはならないものです。
ウォーターエイドは各国政府に対し、こうした月経衛生管理のニーズを優先し、学校において、清潔な水と生理用品の提供だけでなく、女性にやさしい衛生的な個室トイレを利用可能にするよう求めています。これらは基本的人権であり、女の子たちが教育を受けられるようになり、コミュニティや社会全体にポジティブな変化の波及効果をもたらします」

ウォーターエイドは現在、ネパール バルディア郡の学校33校で水・衛生改善事業を実施しています。この事業における重要な焦点は、男女別トイレとを設置することで、女の子たちが月経中も安心して過ごし、かつ学校に通い続けられるようにすることです。バルディア郡では、11歳から15歳までの退学率は、男子生徒2.1%であるのに対して、女子生徒が15.5%と、男女の退学率に格差があります。

(L-R) Jyoti, 13, Arun, 16, with their mum, Laxmi, 32, outside their home in Bardyia, Nepal.  April 2024.
アルンさん(16歳/中央)と母親のラクシュミさん(32歳/右)は地域における月経衛生の改善のため取り組んでいる
Image: WaterAid/ Ram Saran Tamang

ウォーターエイドのこの事業において、若者たちは、衛生管理、特に月経に安全かつ適切に対応することの重要性を発信するために重要な役割を果たしています。16歳のアルンさんは、学校で月経衛生改善のチャンピオンとなりました。アルンさんは、自分のコミュニティにおける月経衛生教育の一助を担うだけでなく、自分の母親にもこうした活動の重要性を説得し、参加を促しました。アルンさんの母親であるラクシュミさんは、今や女性や女の子たちのためのよりよい月経衛生に取り組むコミュニティ・ヘルス・ワーカーとなっています。

「息子は、月経に関する多くのことを学んできて、それを知らなかった私、そして妹に、何をすべきか、何をすべきでないかを教えてくれます。息子から多くのことを学びましたし、学んだことを近所の人たちにも教えています」と母親のラクシュミさんは言います。

Laxmi, 32, outside her home in Bardyia, Nepal. April 2024.
コミュニティ・ヘルス・ワーカーとして地域の月経衛生改善に取り組むラクシュミさん(32歳)
Image: WaterAid/ Ram Saran Tamang

「月経は、すべての母親、姉妹に起こることなので、大切なことです。この話をすると、女の子たちは恥ずかしがって笑ってしまいます。月経は自然な体の現象なので、否定的に捉えないように伝えています。学校に行けば、私たちは友人たちと月経衛生に関する情報を共有し、女子生徒たちは家で月経について話し合い、母親と共有します。さらに、近隣住民や家族・親戚とこうした話題を共有し、村全体で月経について話されるようになるのです」とアルンさんは話します。

ネパールにおけるこの取り組みは、ウォーターエイドが月経にまつわる偏見をなくすために、誰世界のどこに住んでいようと、月経を迎えるすべての人が衛生的で尊厳のある方法で月経期間中を過ごすことができるようにすることを目指して実施している活動のひとつの事例です。ウォーターエイドは、各国政府に対して、政策、プログラム、関連予算において月経をめぐる健康を優先し、女性や女の子たちが必要な支援を受けられるよう求めています。

世界保健機関(WHO)とユニセフの共同モニタリングプログラム(JMP)の最新データ