【プレスリリース】22か国のウォーターエイドの各国代表ら、G20の新たな議長国である南アフリカ共和国に対し、世界の水と衛生の課題解決へ向けての団結を求める

12月初め、 ウォーターエイドのメンバー国・活動国22か国の代表らが、G20で新たに議長国を務める南アフリカ共和国に対し、世界の水・衛生分野への対策を強化するよう要請しました。

ウォーターエイドが取りまとめたこの書簡は、南アフリカ共和国 シリル・ラマポーザ大統領に対して、G20議長国への就任を祝するとともに、G20 におけるリーダーシップへの期待を表明しています。今回、G20がアフリカ大陸で開催されるのは初めてのことであり、アフリカ諸国での水・衛生への普及を促進するための大きな機会でもあります。

この書簡は、水・衛生分野への大規模なファイナンスと支援を求めたG20リオデジャネイロ首脳宣言に基づき、「今こそ、そのコミットメントを実行に移すとき」であることを強調。ウォーターエイド・イギリスのCEO、ティム・ウェインライトのほか、アメリカ、オーストラリア、カナダ、日本、スウェーデンの各国ウォーターエイドCEO、東アフリカ、西アフリカ、南部アフリカのリージョナル・ダィレクターが署名したものです。

書簡

親愛なるシリル・ラマポーザ大統領閣下、  

ウォーターエイドは、南アフリカ共和国が G20 の議長国に就任したことに祝意を表します。世界は、南アフリカ共和国のリーダーシップに期待を寄せています。より公正で持続可能な世界を目指し、不平等と闘い、すべての人々の健康と幸福を擁護するというG20の使命は日々、その重要性を増しています。アフリカ大陸で初めてG20が開催されることは、アフリカが必要としていることを実現する大切な機会となります。

より公平な世界を築くという使命の重要性は誰もが認めるところでしょう。清潔な水と衛生設備、衛生習慣は生きるために、そして尊厳と前進のために不可欠です。しかし、世界中の多くの人々が、この基本的人権を享受できていません。これは統計的にも明らかな事実です。

• 保健医療施設では清潔な水、適切なトイレがなく、正しい衛生慣習を実践できないことで、2秒に1人の女性が不衛生な環境での出産を余儀なくされています。 
•  安全でない水やトイレ、衛生習慣によって引き起こされる病気が原因で、毎日1000人以上の5歳未満の子供たちが命を落としています。
• 約10人に1人が、清潔な水を利用することができません。

G20 リオデジャネイロ首脳宣言において、大臣たちは、水・衛生へのファイナンスと支援を強化するための大胆な「（飲料水、衛生サービスの強化に関する）G20行動要請」を歓迎しました。清潔な水・衛生を利用できることは、特にそれらが欠如していることが大きく影響する女性や女の子にとって、健康や栄養、気候変動へのレジリエンスの基礎となるものです。このコミットメントが実行されれば、何百万人もの人々の生活を変えることができます。

「行動要請」は、重要な第一歩を示しています。今こそ行動を起こす時です。南アフリカ共和国のG20議長国の下、G20は水・衛生の普及を強化するという約束を守り、尊重しなければなりません。そうすることで、人々の尊厳を守り、機会をもたらし、レジリエンスの基盤となる清潔な水が利用できるようになることで、今後何世代にもわたって、世界中の何百万という人々の生活が豊かになるでしょう。

希望と連帯感を持って、

ウォーターエイド・イギリスCEO  ティム・ウェインライト

ウォーターエイド・アメリカCEO  ケリー・パーソンズ

ウォーターエイド・スウェーデンCEO　アンナ・ニルスドッテル

ウォーターエイド・オーストラリアCEO  トム・ミラー

ウォーターエイド・カナダCEO   ジャスティン・ムルガイ 

ウォーターエイドジャパン事務局長　高橋 郁 

ウォーターエイド・マラウイ現地代表  ピーター・ピーリー

ウォーターエイド・ザンビア現地代表　ヤンコー・T・マタヤ

ウォーターエイド・モザンビーク現地代表　ガスパー・シュテファン

ウォーターエイド・マダガスカル現地代表　ジョゼッテ・ヴィニョン

ウォーターエイド・アフリカ地域統括ディレクター　ユースフ・アジッカ・タンコ

ウォーターエイド・ウガンダ現地代表　ジョイス・プラナヴィ・マガラ

ウォーターエイド・タンザニア現地代表　アンナ・テンガ・ムジンカ

ウォーターエイド・ブルキナファソ現地代表　エリック・マンボー

ウォーターエイド　東アフリカ地域ディレクター　リア・カグラ

ウォーターエイド　南部アフリカ地域ディレクター　ロバート・L・J・カンパラ

ウォーターエイド　西アフリカ地域ディレクター　アブデュル・ナシル・モハメッド