ストックホルム世界水週間が開催されました

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28 August 2015
In
スウェーデン, 水/Water

ストックホルム国際水研究所が主催する世界水週間(World Water Week)が、2015年8月23~28日、「開発のための水(Water for Development)」をテーマにスウェーデンのストックホルムで開催されました。

世界水週間とウォーターエイド

ウォーターエイドはこのたび、「2030年までにすべての人がすべての場所で、きれいな水と衛生設備を利用し、衛生的な生活を送る世界を実現する」というビジョンの実現に近づくために、世界水週間でさまざまな活動を行いました。政府や現地NGO、民間セクターとパートナーシップを組むことによって、新しいグローバル目標(SDGs:持続可能な開発目標)は実現すると考えています。

ウォーターエイドイギリスのCEOであるバーバラ・フロストと、ウォーターエイドスウェーデンのCEOであるセシリア・チャタルジー-マルティンソンは、世界水週間が始まる際にブログで、目指すべきビジョンと何を成し遂げたいのかを説明しました。

世界水週間

「ストックホルムの世界水週間はますます強力になり、海外からの参加者を魅了し続けています。世界が直面している水の課題の重大さと影響力を示す重要な会議です。」

世界水週間が始まる前、ウォーターエイドは、HSBC ウォータープログラムとWWF(World Wide Fund for Nature)、Earthwatchと協力して、「水」をテーマにした写真とストーリーを屋外に展示する「ウォーター・ストーリー・エキシビション」を開催しました。ウォーターエイドは、2012年よりHSBCウォータープログラムのパートナー団体になっており、バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、ガーナ、ナイジェリアに住む110万人に安全な水を、そして190万人にトイレを提供するという目標に向けて連携しています。

世界水週間

さらにウォーターエイドの企業パートナーであるH&MとBelu Waterから、世界水週間をさらに盛り上げるうれしいニュースが届きました。

H&Mコンシャス財団の支援によって、このたび75,000人の生徒がきれいな水とトイレを使うことが可能になりました。Belu Waterは、ボトル水を販売した利益をすべてウォーターエイドにご寄付くださっており、これまでのBelu Waterからのご支援によって、68,928人に安全な水を届けることが可能になりました。Belu Waterは、世界水週間に合わせて、CEOカレン・リンチ氏がウォーターエイドの活動地であるインドを訪れた動画を配信しました。

 

【8月24日(月)】

今年のテーマが「開発のための水」だったため、多くのセッションが、ウォーターエイドの活動に関連していました。たくさんの人々が、ウォーターエイドと同様に新しいグローバル目標(持続可能な開発目標:SDGs)に関して「誰も取り残さないように」と話をしているのを聞くのは素晴らしい時間でした。ウォーターエイドのCEOバーバラ・フロストはオープニングイベントで、数百人の参加者を前にして、「貧しい人々が偏って洪水や干ばつの影響を受けています。5つの「P」、人々(People)、地球(Planet)、繁栄(Prosperity)、平和(Peace)、そして協調(Partnerships)に焦点をあてて取り組んでいきましょう。」と呼びかけました。

スウェーデンの首相は「開発、健康、水の問題に関しては、各国が手に手を取って取り組んでいく必要があります。」と、気候変動と開発のための海外援助に貢献することを再び宣言しました。

世界水週間

オープニングセレモニー後、多くのセッションやパネルディスカッション、サイドイベントが開催されました。ウォーターエイドスウェーデンのチームは、水がいっぱいに入ったポリタンクを運ぶゲームを実施、来場者との交流を楽しみました。

世界水週間

 

世界水週間

「女性と水」がテーマのセッションでは、バーバラ・フロストが、今なお続く女性と月経にまつわるタブーについて話しました。ウォーターエイドが今年制作した『もし男性に月経があったら(If Men Had Periods)』の動画を紹介した時には、部屋に笑いが広がりました。

世界水週間

【8月25日(火)】

早朝からユニセフとユニリーバと共に朝食説明会を実施、部屋は満員でとても充実したものになりました。アジアに焦点を当てたセッションや、HSBCウォータープログラムのような大きなプロジェクトに取り組む際の課題についてのセッションも行われました。「変化は一夜にしてならず(Change doesn't happen overnight)」と題して行われたセッションでは、パートナーシップについて率直で実りある議論をすることができました。

【8月26日(水)】

水曜日には、気候変動への適応から計測のためのオープンデータやモバイルツールについてまで、幅広い議論が行われました。最後は「ウォーター・ストーリー」の写真展示やこれまでのHSBCウォータープログラムによる成果を祝うレセプションで締めくくられ、とても活気あふれる一日となりました。

【8月27日(木)】

貧困層に深刻な影響をもたらしている一方、解決に向けて着手するのが難しいために放っておかれた「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases:NTDs)」に取り組むことを目指した国際保健機関(WHO)とTrachoma Controlによる新しい戦略の立ち上げをサポートしました。セッションにおいて、ウォーターエイドの保健スペシャリストであるヤエル・ベルマンは、NTDsによる負荷、ならびにこれらの病気を防ぐために水・衛生が重要であることを話しました。

同じ日に、世界では38%、アフリカにおいては42%の医療施設が、施設内または施設の近隣で、安全な水を得ることができない、という衝撃的な事実に基づいて、医療と安全な水と衛生の関連について考察しました。

世界水週間

もちろん、自分で実際にやってみることも忘れてはいけません。

世界水週間

ウォーターエイドのクレア・バトルは、世界水週間に参加したことで、ウォーターエイドが掲げる「2030年までにすべての人がすべての場所で、きれいな水と衛生設備を利用し、衛生的な生活を送る世界を実現する」という目標を、水と衛生分野に携わる人々と共有できたことが重要だったと振り返ります。

【8月28日(金)】

今年12月に行われる国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)を目前に控え、気候と水の重要な関係について議論する最後のセッションが開催されました。ウォーターエイドの都市スペシャリストであるティムイン・ウェジャモメレも登壇し、世界水週間を締めくくる報告を行いました。

 

今後もウォーターエイドは、新しいグローバル目標の進捗を確認しながら、達成に向けてどうしていくべきか真剣に考え、取り組んでいきます。