ネパールの地震について②

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1 May 2015
In
ネパール

地震直後よりネパールに入り、ウォーターエイドネパールのスタッフや現地パートナーと緊急支援に取り組んでいるウォーターエイドの南アジア・テクニカルアドバイザーであるアルジェン・ナーフスからの報告です(5月1日)

現在、カトマンズは、表面上は平常を取り戻しつつあるように見えます。レストランは再開され、多くの人々が仕事に戻り、余震にそなえて屋外で寝ていた人々が(運よく家が倒壊していない人々ですが)家に戻り始めました。

水曜日(4月29日)に私が到着したとき、この都市はショックと恐怖でいっぱいでした。今日まで余震が600回くらいもあったのですが、余震があるたびに人々は路上に走り出てきました。外で寝ている人々もいれば、余震を警戒して交代で寝て、誰かが常に起きているようにしている人々もいました。余震の強さや頻度がおさまってきたので、人々はよく眠れるようになり、その結果、日中に活動できるようになってきたようです。

カトマンズの周辺には、家を失った人々を対象とした16のキャンプがあります。キャンプに水を供給している給水車は、すべて同じ水源を使用しており、結果として人々は水を得るために4~5時間待たなければなりません。水がキャンプに届いたとしても、今のところ水をためておくタンク等がないので、さらに水の供給が困難になっています。衛生設備については、今のところ2か所のキャンプにしか設置されていません。人々は野外排泄するしかなく、感染症の流行が心配です。

ウォーターエイドは、ネパールが感染症などによって、さらなる被害に見舞われることがないように活動を進めています。現地パートナーは、すでに安全な飲み水を得ることができない人々を対象とした塩素の配布を開始しています。1、2滴だけで、コレラや腸チフス、赤痢などの水系伝染病を引き起こす病原菌を殺菌する働きがあります。コレラは、ネパールの風土病でもあり、ウォーターエイドは、このような病気が広がるすべての原因を排除するための活動をすることが重要であると考えています。

私たちは、すでに衛生環境を保つすることが重要であるというメッセージを、ラジオを通じて伝達しています。また、数日内に、衛生用品キットを配布する予定です。

Many homes and buildings have been destroyed in Kathmandu.

このような活動は簡単ではありません。カトマンズにおけるニーズは比較的把握されており、それらのニーズに対する緊急支援が進みつつある一方、カトマンズを数マイル離れたところにあるエリアの状況ははっきりしていません。地震によって、従来からアクセスが困難であった地域のアクセス状況はさらに悪化しました。また、包括的かつ効果的な支援を計画するために必要な情報が限られています。

地震が発生する前も舗装されてない道路からさらに歩いていかなければ到達できなかった地域への多くの道路は、地震によって破壊されました。報告によると70%から90%の建物が深刻な被害を受けていると予想されており、多くの水・衛生設備も機能しなくなっていることが想定されます。

現在、ウォーターエイドは、9団体とパートナーシップを結んでいるほか、ネパールで長年活動してきた間に培ったネットワークを駆使して、活動を進めています。今後数週間は、被災者を対象とした緊急支援を実施していく一方、ウォーターエイドの従来の活動である長期的な支援も行っていく予定です。地震によって破壊されたインフラが再建され、コミュニティに水・衛生サービスが復旧するまでには最低1年かかるでしょう。ウォーターエイドは、地震前の状態に戻すだけではなく、より改善を加えて、ネパールの人の生活がより安全になることを目指していきます。

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