ネパールの地震について③

on
7 May 2015
In
ネパール

ウォーターエイドネパールでは、ネパール地震で最も被害を受けた地域に住む人々へ、公衆衛生に関するラジオ番組の配信したり、水、公衆衛生、衛生施設を提供することにより、コレラ、腸チフス、および他の水媒介の病気の蔓延を防止する取り組みを強化しています。

水と衛生の設備は地震によって大きなダメージを受け、多くの人がきれいな水や安全に使用できるトイレのない環境に取り残されています。こうした状況では、被害を受けた地域で、第二の人道危機につながるコレラ、腸チフス、下痢といった水媒介の病気が大流行する危険性が高まります。

ウォーターエイドはこの週末に、長年のパートナー組織と協力して、4,565人におよそ10日分の浄水錠剤を届けました。この数字には、保健省の緊急ワクチン接種プログラムの一環で浄水錠剤を受け取った家族の子供たち1,300人も含まれます。

ウォーターエイドは今後数日間で、数千人以上に水フィルター、浄水錠剤、バケツや石けん、布、生理用ナプキンがセットになった衛生キットを届けることができる予定です。さらに、穴や溝を掘って仮のトイレとして使用するような緊急衛生対策も進めています。


首都カトマンズより東に13kmの場所に位置するバクダプールキャンプ。

病気の蔓延を防ぐためのラジオ番組を放送

ウォーターエイドネパールでは、コレラ、腸チフスや他の水媒介の病気の蔓延を防ぐため、災害を逃れた人々に対して、水、個人の衛生意識、トイレの使い方に関して注意を促すラジオ番組の放送を始めました。国営放送で流されるメッセージでは、ミルクや水を飲む前に沸騰させること、まめに石けんで手を洗うこと、排せつ物を適切に処理することなどを呼びかけています。

「ウォーターエイドは開発支援を行う団体なので、基本的に緊急支援は行わないのですが、今回のように多大なニーズがある場合、支援活動を行う必要があると強く感じています。コレラなどの病気の発生による二次災害を避けるために、今すぐ行動しなければなりません。」とウォーターエイド南アジア地域統括のトム・パラクディイルは話します。

「私たちは、今回の地震で被害を受けた地域で長く活動してきました。そのため、現地パートナーを通じて水や衛生に関する緊急支援の手助けができるネットワークがあるのです。」

ネパールの復興支援

ウォーターエイドは、ネパールでは1987年から活動を行っています。今回の地震で、震源地であるゴルカを含むウォーターエイドが活動を行う地域では、およそ6万人が被害を受けました。国連によれば、今回の震災で亡くなった方は7,500人を上回り、800万人を超える人々が被害を受けています。

「私たちがこれから取り組もうとしていることは簡単ではないでしょう。被災地の多くは都市部より遠く離れており、地震が起こる前から十分な設備がありませんでした。もともとあった設備もほとんど破壊されているでしょう。被害を受けた地域へたどり着くこと、さらには復興に必要な機材を持ち込むことは、困難な仕事になるでしょう。」とパラクディイルは話します。

「しかしウォーターエイドは、長期的に復興を手助けし、ネパールの環境を以前よりも強くて良いものにするためにここにいます。」