ネパール地震におけるウォーターエイドの活動(2015.05.15版)

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15 May 2015
In
ネパール

今回の災害について

2015年4月25日(土)、マグニチュード7.8の地震がネパールを襲いました。最新のレポートによると、8,000人以上が亡くなり、何千人もの人が負傷しており、その数字は日々増え続けています。

地震の震源地はゴルカ郡で、ウォーターエイドの活動は、その周辺の10の郡に集中していました。余震が続いているため、人々は外で寝なくてはならず、電気や水の供給にも大きな影響が出ています。衛生に関しては、石けんや衛生用品のような基本的な物の不足が大きな課題です。国連はネパールの39の郡で約800万人が被害を受けていると推定しています。

こうした状況下では、安全な水、衛生設備が使用でき、最低限の衛生環境が整っていることが重要です。これらがなければ、下痢、コレラや腸チフスの発生は、地震の被害が治まった後も長期的に深刻な被害をもたらす可能性があります。

ダメージを受けた水システムやトイレを復旧するために、村はウォーターエイドの長期的なサポートを必要としています。この地震の前でさえ、国の人口のほぼ半分の13万人が最低限の安全なトイレを使用できておらず、360万人がきれいな水を利用できていませんでした。安全な水、衛生設備、衛生教育の欠如によって引き起こされた下痢によって、5歳以下の子供が毎年約1,900人も亡くなっています。

 

ウォーターエイドの対応

ウォーターエイドは、深刻な被害を受けた11の郡の約88,000人(16,000世帯)に対して緊急支援を実施するために、ネパールの水・衛生クラスター(人道支援の組織が連携・調整するためのプラットフォーム)や9つの現地パートナー団体と連携しながら活動を行っています。また、長期的な復興支援を行っていくために、ウォーターエイドが活動していた郡の給水やトイレの被害状況も調査を進めています。

ウォーターエイドは開発支援を行う団体ですが、団体が活動している地域で災害が起こり、パートナー団体が動ける状況にあるときには、緊急支援も行うべきだと考えています。災害時にウォーターエイドが優先すべきことは、人々の基本的なニーズに答えるために安全な水、衛生設備および衛生環境を提供し、下痢やコレラなどの予防可能な病気を防ぐことです。

ウォーターエイドは今後約3か月間にわたって地震の被災者に対する緊急支援を実施し、続いて、より長期的な復興支援に取り組んでいく予定です。下記は具体的な活動の一例です。

  • 安全な水の供給:水タンクを設置し、水浄化錠剤および水フィルターを提供することで、地震の影響を受けた人々に安全な水を提供します。
  • 衛生設備の改善:仮設トイレを設置し、清潔に保つための資材も合わせて提供することで衛生状態を改善します。
  • 衛生状況の改善:衛生キット(石鹸、洗剤、歯ブラシ、歯磨き粉、タオル、生理用ナプキンなどの基本的なアイテムをプラスチックバケツに納めたもの)を配布し、衛生状況を改善します。
  • 衛生意識の向上:9つのラジオ局を通じて、衛生習慣や月経の対処に関する意識を高めます。
  • 緊急物資の配布:防水シートや乾燥食品、マスクや救急品などの緊急物資を提供します。
  • 水・衛生クラスターの衛生(Hygiene)部門を担当:衛生関連の活動を行う団体が、同じ「衛生行動メッセージ」(手洗いなどを促進するメッセージ)を発信していくことを目指します。
  • 保健省のサポート: 保健省はネパール全体で適切な衛生メッセージを設計し、普及をサポートしています。

上記を実施するための予算は約1億円です。ネパールの被災した地域に住む人々に、安全な水と衛生環境を届けるウォーターエイドの活動に、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

ご寄付はこちらからお願いいたします。
(通信欄に「ネパール」とご記入ください。銀行振り込みの方は、ウォーターエイドジャパンまでご連絡ください。)