貧困をなくすために世界が取り組むべきことの1つに「水・衛生」

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2 August 2015
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衛生習慣/Hygiene

国連の加盟国は、8月2日、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に合意しました。このなかに制定された、2030年までに世界の貧困をなくすことを目指した新しい国際的な目標「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」には、水と衛生設備、衛生習慣のユニバーサルアクセスを実現するという目標も掲げられました。

今後この目標は、ニューヨークで9月に行われるサミットで正式に承認されます。もし承認されれば、水と衛生設備、衛生習慣のユニバーサルアクセスを実現するという意欲的なターゲットに、すべての国連加盟国がはじめて合意したことになります。

極度の貧困に取り組むために
ウォーターエイドは、今回の交渉による結論を、水・衛生の危機を含む極度の貧困に取り組むために必要な新しいエネルギーをもたらすものであると歓迎しています。

世界では10人に1人が安全な水にアクセスすることができず、3人に1人が衛生設備(トイレ)のない生活を送っています。衛生設備は、ミレニアム開発目標(MDGs)のなかで最も進捗が遅れているターゲットの1つです。

ウォーターエイドは、新しい目標が水と衛生に重点を置いたことを歓迎する一方、「フォローアップとレビュー」に関するセクションについて引き続き関心を持っています。今回合意された文書では、国連加盟国が、国家レベルにおけるゴールとターゲットの進捗状況をいつどのようにモニタリングし、報告していくのか、はっきり示されていません。さらに、各国がこの目標に向けた計画を実施に移していく時期についても明確にされていません。

生活を変えるためのコミットメント
ウォーターエイドのCEOバーバラ・フロストは次のように話します。
「ウォーターエイドとほかの多くの人・組織が、2012年より、水・衛生に真剣に取り組むことを明確にした持続可能な開発目標を求めてきました。今日、この実現に向けて、とても大切な一歩を踏み出しました。新しい目標は、安全な水を得ることのできない10人に1人の人々、基礎的な衛生設備を使うことができない3人に1人の人々の生活を変えるためのコミットメントを打ち出しています。」

「私たちはこの合意を、そして交渉に携わった方々のここまでの活躍を、そして2030年までにこの持続可能な開発目標を通じて極度の貧困を終わらせるというコミットメントを歓迎します。2か月も経たない9月には、各国政府および首脳が、ニューヨークで開催されるサミットにおいて、最終承認を行います。私たちは、各国政府に対し、持続可能な開発目標の野心を現実のものとするために、より明確で実施可能な国家レベルのコミットメントが出されることを求めます。そうすることによって、私たちは水と衛生の危機を終わらせること、そして誰も取り残さないことが可能になります。」

エチオピア 女性

近所に公共のトイレができたことによって、子供たちの健康が改善されているという女性(エチオピア・オロミア)