3/22世界水の日に報告書「水はいくら?-世界の水の状況」を発表

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22 March 2016
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日本, 水/Water

パプアニューギニアの貧困層は収入の50%、マダガスカルの貧困層は収入の45%を水に使っていることが明らかに

世界では、6億5,000万人以上の人々が安全な飲料水を得ることができません。そのような人々は、下痢などの病気によって仕事ができなかったり、その病気を治すために薬を買わなければならなかったり、水くみに行かなければならず仕事をする時間がなかったり-安全な水を得ることができないことによって、大きな経済的損失を被っています。

しかし、これだけが経済的損失ではありません。

途上国の水・衛生問題に取り組む国際NGOウォーターエイドは、アジア、アフリカの活動国において、最貧困層である人々が、毎日どれくらいの金額を水のために使っているのか、そして日々、水に関してどのような問題に直面しているのかをヒヤリングしました。そこから見えたのは、健康面等による経済的損失だけではなく、水を得るために支払う料金が大きく家計を圧迫していることでした。

水の価値とは?2016年の世界の水

WaterAidが世界水の日である3月22日に発表する報告「Water: At What Cost? The State of the World’s Water(水はいくら?-世界の水の状況)」 によると、マダガスカルでは、人々は給水車から水を買うしか選択肢がなく、それに支払う金額は、収入のおよそ45%にのぼります。モザンビークでは、「やみ市場」で水を売る人から水を買うしかなく、その金額は、政府が供給する水道に払う料金の100倍にもなります。一方、私たちが住む日本を含む先進国では、収入のうち水に使う金額の割合は0.1%程度です。


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