予測不可能な干ばつ、サイクロン、洪水― 気候危機にさらされる人に清潔な水とトイレを

干ばつ・熱波

干ばつが来れば、人々は水を探してさらに遠くまで歩かねばなりません。水くみを担うのは多くの場合、女性や女の子たちです。また、水不足のため農作物が収穫できなくなり、食料難にもつながります。

General images at a settlement of a few people who face damages to their houses on every climate crisis from flooding to cyclones on the outskirts of Bhadrak, Bhuvaneshwar, Odisha, India. 23 January 2020.
Image: WaterAid/ Anindito Mukherjee

豪雨・サイクロン

サイクロンや暴風雨により給水設備やトイレが破壊されてしまうだけでなく、洪水が起これば排せつ物があふれ、周辺環境や水源が汚染されて下痢など感染症がまん延してします。

The community have used rubbish and solid waste as a flood defence in the Kiburugwa. Dar es Salaam, Tanzania. January 2020.
Image: WaterAid/ Sam Vox

高潮によってコミュニティが海水に浸ったり、地下水減少によって海水が地下に入り込むことで、ため池などの水源や地下水の塩分濃度が上がり、安全な水が得られなくなります。その水を飲み続けると健康に影響が出ることもあります。

An open-air hanging toilet does not maintain good hygiene practices. There are no water and hygiene facilities. Tidewaters overflow this toilet area regularly. A climate-induced natural disaster like a cyclone, river erosion, flood, tidal surges and s ...
Image: WaterAid/ DRIK/ Habibul Haque

気候危機にさらされるコミュニティが、を確保し、
暮らしと命を守ることができるよう、ウォーターエイドの夏募金へのご協力ください

※クレジットカードによるご寄付は1,000円より受け付けております。

相次ぐ異常気象によって甚大な影響を受ける人々の声を聞いてください

今年はじめ、ウォーターエイドが活動するマラウイ、マダガスカル、モザンビークを含む南部アフリカの国々を大型の熱帯性低気圧が相次いで襲いました。多くの人が家を失ったり、水へのアクセスや安全なトイレの確保に困難を抱えたりしています。

Mery Dauda, 54, standing in front of her toilet, which has been damaged by the recent storms and is now unusable, Malawi, April 2022.
サイクロンによって破壊されたトイレの前に立つメアリーさん(マラウイ/2022年4月)
Image: WaterAid/ Francis Chipanda

大きなサイクロン被害を受けた南部アフリカの小国マラウイ。この国では、3人に1人が清潔な水を利用できず、人口の半分の人々が適切なトイレを利用できません。

メアリーさん(54歳)

「ここ数年、天候が変化していることに気づきました。(本来雨期が始まる)11月に雨が降らず、1月まで農作業をするのを待たなければなりませんでした。そして、雨が降り始めると、その雨は非常に激しく、破壊的なものでした」

アイビーさん(15歳)

サイクロンの影響で、自宅でも学校でも清潔な水が利用できなくなってしまったアイビーさん。登校時は飲み水の入ったボトルを持参し、トイレや掃除用の水をワニが生息する濁った小川までくみに行かなくてはなりません 。

Ivy, student, 15, leading the way to collect water while her friend Grace, 16, follows, Malawi, April 2022.
水くみに向かうアイビーさん(マラウイ/2022年4月)
Image: WaterAid/ Francis Chipanda

「 家では水くみのために多くの時間を費やし、その分、学校の勉強に使える貴重な時間が削られてしまいます。災害にも強い給水設備やトイレがあれば、 勉強に集中することができます」

Ivy, 15, student, and her friend Grace, 16, collecting water from a stream, Malawi, April 2022.
野生のワニが生息する小川で水をくむアイビーさんたち
Image: WaterAid/ Francis Chipanda

すべての人にを届けるため、
あなたのご支援・ご寄付を必要としています。

※クレジットカードによるご寄付は1,000円より受け付けております。

私たちの生活に欠かせない清潔な水、トイレ、正しい衛生習慣を届けることで最も取り残されがちな人々の生活を変えることを目指す水・衛生専門の国際NGOです。

人々が清潔な水を利用できるよう、その地域に適した低コストの給水技術を提供し、それを利用するコミュニティが自分たちで長く維持していけるようにしています。

Happy women collecting water from a water kiosk in Moffat Village, Kasungu, Malawi, February 2019.
Image: WaterAid/ Dennis Lupenga

トイレ

清潔な水が手に入ったとしても、トイレや手洗い設備がなければ衛生環境は改善しません。ウォーターエイドはすべての人が安心してトイレを使えるよう活動しています。

"We have been working with many NGOs as well as the local government, we have convinced them to make the fountains and infrastructure accessible for people living with disabilities." Saidson pictured while using an accessible sanitation block in Moron ...
Image: WaterAid/ Ernest Randriarimalala

衛生習慣

給水設備やトイレを設置するだけでは問題は解決しません。正しい衛生習慣を広めることではじめて、病気の蔓延を防ぐことが可能になります。

Children wash hands at a hand wash station of  MPUP school at Sirunambudur village in Sathyavedu, Chittoor, Andhra Pradesh, India, February 2021.     .WaterAid/India/Srishti Bhardwaj
Image: WaterAid/ Srishti Bhardwaj

ウォーターエイドは、1981年にイギリスで設⽴され、現在アジア、アフリカ、中南⽶など26か国で水・衛生プログラムを実施しています。各国の貧しい人たちや取り残されがちな⼈々が清潔な⽔を利⽤できるよう、専門性を生かし、現地に適した方法を見つけ出して解決を図っています。これまでに、2,810万人に清潔な水、2,880万人に適切なトイレを届けてきました。(WaterAid, 2021)

ウォーターエイドロゴ
Grace, 16, student, and her friend Ivy, 15, collecting water from a stream, Malawi, April 2022.
Image: WaterAid/ Francis Chipanda

気候危機にさらされるコミュニティが、どんな時も清潔な水とトイレを利用できるように。

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ウォーターエイドは、気候変動の影響を受けるコミュニティの人々に寄り添い、どんな状況下においても人々が清潔な水やトイレを利用できるように支援活動を展開しています。

マラウイにおける緊急支援の様子
Image: WaterAid/ Francis Chipanda

2022年上旬に発生した大型サイクロン被害に際し、マラウイでは不衛生な水とトイレに起因する下痢などの病気のまん延を防ぐため、緊急支援を実施。バケツや浄水用の塩素、おむつなど乳幼児用の衛生用品・月経衛生用品などの提供、衛生的な行動の呼びかけに加え、緊急対応に関するコミュニティと政府の調整などを実施しました。

A household rainwater harvesting system, installed beside a woman's home, to store rainwater. Climate resilient solutions are needed for those living on the frontline of climate change.
Image: WaterAid/ DRIK/ Habibul Haque

中長期的な水・衛生支援

コミュニティの人々が異常気象に見舞われた際にも、安全な水・衛生システムを維持できるように、それぞれの地域における脆弱性を分析し、適切な技術を提供。持続可能な方法で水・衛生のしくみを維持・管理していくことができるように、維持管理体制を整える支援を実施しています。

あなたのご寄付が、気候危機にさらされる人々に清潔な水、適切なトイレを届け、
暮らしと命を守る大きな力となります

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Derkwa WASH Committee members, (Left to right) Tiru Getahun, money collector, Priest Worke Banti, supervisor, Tafere Amanu, chairperson, Gedefiya Yirga, cashier, Yalgaya Zewde, vice chair of the WASHCo, Derekwa village, Burie Zuriya, West Gojjam Zone, ...
Image: WaterAid/ Frehiwot Gebrewold

Tahmina Begum (38) is the president of a women’s cooperative group called ‘Surovi Mohila Samity’, which helps women in their community to empower themselves through becoming entrepreneurs. To help their community members and lesson their suffering, Ta ...
Image: WaterAid/ HSBC/ Habibul Haque

The water point committee, celebrating at a borehole in Wadi village, Machinga, Malawi, April, 2019.
Image: WaterAid/ Dennis Lupenga

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Sadia collecting water from the PSF (Pond Sand Filter) project. The water in the Shyamnagar region is saline, and so it is unsafe for drinking. PSF is a simple technology in which water is pumped from a pond and passed through a number of chambers con ...
ポンド・サンド・フィルター(*)から水をくむサディアさん(バングラデシュ)*池に貯めた水を浄水する装置。
Image: WaterAid/ DRIK/ Habibul Haque

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2020年度、ウォーターエイドは世界中の現地パートナーや政府との協力を通じ、家庭では、30.6万人に清潔な水、53.1万人に適切なトイレを届け、255万人に正しい衛生習慣伝えました。皆さまからのご寄付に支えられ、個々のコミュニティに合った解決策を見つけ、持続可能なシステムを構築し、もっとも取り残されがちな人々に支援を届けることが実現しました。