清潔な水は人々の暮らしを変えることができます

清潔な水は単に人の命を救うだけではありません。
女性たちを社会参加へ導き、子供たちに教育を受ける機会を与え、人々の健康を支え、生計を手助けすることができます。
水を得ることでコミュニティも機能し始め、人々が貧困から抜け出すことが可能になります。

これが「水からはじまる好循環」です。

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清潔な水は女性を社会参加へと導く

水が女性たちに活力を与え、平等な社会へと導くことをご存知ですか? 清潔な水が近所で手に入ることにより、女性・少女たちは水くみの労苦から解放されます。適切なトイレがあることで、月経のために学校を休むことも、仕事を得るのが困難な状況も変わります。

Shana Dixon, 25, constructing a rainwater harvesting tank in Wawa Bar, Nicaragua, April 2018.
Image: WaterAid/ Eduardo Rodriguez

シャナさんのストーリー

シャナさんはニカラグアに住む給水設備の技術者です。

彼女は幼いころ家の手伝いのために学校を辞め、基礎教育を受ける機会を失いました。しかし2015年にウォーターエイドが提供するトレーニングを受け、雨水貯水タンクの設置技術を身に着けました。

Shana Dixon, 25, constructing a rainwater harvesting tank in Wawa Bar, Nicaragua, April 2018.
手に職をつけることができ、とても嬉しいです。今は自分自身が地域の他の女性たちにインスピレーションを与えるロールモデルであると感じています。
給水設備技術者 シャナさん(ニカラグア)

平等にチャンスが与えられさえすれば、例えどこに住んでいたとしても女性・少女たちは貧困から立ち上がることができます。

女性たちに力を与え、平等な社会の基礎を作る。清潔な水が支えている未来です。

清潔な水は子供たちの命を救う

水は教育の場に欠かせないことをご存知ですか? 学校に清潔な水と適切なトイレがあるということは、子供たちがより安全で清潔な環境下で勉強に取り組めることを意味します。十分に水を得られない環境で授業に集中することは不可能です。

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Image: WaterAid/ Amadou Kokoyeh

アルーナさんのストーリー

シエラレオに住むアルーナさんは学校教員です。

最近まで彼の住む村には、給水設備はおろか学校さえありませんでした。しかし、今はその両方があります。子供たちは健康的に学校に通うことができ、アルーナさん自身も子供たちが成長していく上で必要なことを学校で教えることができます。清潔な水のおかげで勉強する環境が整うようになりました。

Aruna standing in front of the classroom.
清潔な水が手に入る環境は、次の世代にも大きな夢を与えてくれます。
学校教諭アルーナさん(シエラレオネ)

清潔な水が手に入ることで初めて子供たちは教育を受けることができるようになります。学校に通うことは子供たち自身が思い描く将来の希望や夢の実現を助けることにつながります。

清潔な水は人々の健康を守る

水は健康管理に必要不可欠なことをご存知ですか? 水によってもたらされる衛生的な環境は様々な病気の感染を予防し、病人を回復へと導き、人々の将来的な健康を守ります。新しく生まれてくる命にとっても、清潔な水の存在は欠かせません。

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Image: WaterAid/ Behailu Shiferaw

サミュエルさんのストーリー

サミュエルさんはルワンダに住む助産師。

新しい母親たちに幸せを届けるという自身の仕事に誇りをもっています。今、勤務している病院は彼にとって初めて給水設備が整っている病院でした。過去に働いていた病院では、妊婦たちは出産の際に水を持参しなくてはなりませんでした。

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清潔な給水設備のある病院で働き始めたことは私にとって大きな変化でした。働きやすくなっただけでなく、母親たちにとっても病院スタッフにとっても安全で衛生的な環境を保つことができるようになりました。
助産師・サミュエルさん(ルワンダ)

赤ちゃんが安全かつ健康的に育つためには清潔な水が必要です。

病院や診療所での設備向上は人々の生活を より健康でより幸せに満ち溢れたものとします

清潔な水が生計を支える

水が人々の生計を支えることをご存知ですか? 清潔な水が手に入ることは健康的に仕事を続けることを助け、生計を支えます。水とトイレに100円投資することから得られる経済利益は400円と言われています。清潔な水は人々の暮らしを支えます。

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Image: WaterAid/ Abir Abdullah

ジョシュナさんのストーリー

バングラデシュでティー・スタンドを運営するジョシュナさん。

清潔な水が彼女の仕事を支えています。近所に給水設備が設置されたことで美味しい水でお茶を淹れることができるようになり、顧客が増え、収入も安定しました。おかげで兼業の裁縫にもより時間を使えるようになりました。2つの収入源があることで「いつか自分の家を持つ」という彼女の夢も少し近づいてきました。

人々の暮らしがより安定していくことで、家族、地域ひいては国全体が豊かになっていきます。

Josna walks home after collecting water from the ATM machine in Chalna Bazar, Dacope, Khulna, Bangladesh, March 2018.
以前は不衛生な池の水を使っていたので、体調を崩すこともありましたが、清潔な水が手に入るようになり、私自身も健康的に働くことができるようになりました。
ティースタンド店主・ジョシュナさん(バングラデシュ)

水・衛生専門のNGO「ウォーターエイドジャパン」

ウォーターエイドは、地域の気候、社会、水質、地形等に最も適した方法を選び、人々が清潔な水を利用できる世界を目指し、活動しています。

1981年以降の40年間以上に渡り、ウォーターエイドは世界中の現地パートナーや政府との協力を通じて2,810万人に安全な水を、2,880万人に適切なトイレを届けてきました。