心機一転

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WaterAid/ Ernest Randriarimalala

掃除人のマーガレットさんの優先事項は、施設を清潔に保つことと、お母さんと赤ちゃんを感染症から守ることです。

掃除人のマーガレットさんにとって、お母さんと赤ちゃんが安全で健康に過ごす手助けをすることは、以前よりずっと簡単になりました。

努力だけではどうにもなりません

タンザニアにあるキオンボイ病院の分娩室の掃除人として、マーガレット・エドソンさんには2つの優先事項があります。施設を清潔に保つことと、お母さんと赤ちゃんを感染症から守ることです。

しかし、安全な水が継続して供給されず、病院で出る最も危険な廃棄物を処理するために建設された焼却炉がうまく機能していない場合、マーガレットさんの努力だけでこの2つを達成することは困難です。中の灰を取り除くために数日間焼却炉に入らなければならなかったマーガレットさんは、自身の健康への被害も心配でした。

「中は粉じんでいっぱいです。」とマーガレットさんは話します。「中に入ると体中が汚れ、胸の痛みを覚えるようになります。」

Cleaner Margaret Edson washes buckets in the sluice room at Kiomboi Hospital, Iramba, Tanzania, December 2015.
WaterAid/ Eliza Powell
安全な水が十分に使えないため、キオンボイ病院で分娩室をきれいにするのは並大抵のことではありません。

実際アフリカでは、42%の病院が安全な水なしで運営されており、1分に1人の新生児が安全な水の不足と不衛生な環境に起因する感染症で亡くなっています。

ウォーターエイドはこうした問題を解決するために、世界の13万人のお母さんが安心して出産に臨めるようにするための寄付キャンペーン「Deliver Lifeキャンペーン」を実施しました。このキャンペーンを通じた皆さまからのご寄付によって、蛇口とトイレは止めないようにしながら、キオンボイ病院の大規模な改修が行われました。

 

掃除人にとって、水は本当に重要です

この冬、マーガレットさんと彼女の同僚にとって、すべてが変わりました。

「建物はすべて建て直されています。設備もすべて改善され、今では、新しい焼却炉や水道もあるんです。」とマーガレットさんは働きながら話します。

給水設備を設置するにあたり、この地域の地質と技術ではあまり多くの選択肢はありませんでしたが、井戸や雨水利用であれば、地域にあっており長く維持していくことが可能だと分かりました。

産科病棟、分娩室、小児病棟やX線室、すべてのバスルームとトイレ。病院内のあらゆる場所で安全な水を利用できるようなりました。プロジェクトが完了した今、その違いは明確です。

「掃除人にとって、水は本当に重要です。」とマーガレットさん。「仕事を始めるときに水を探す必要がなくなり、ただ蛇口をひねれば水が出るようになりました。仕事は本当に簡単になりました!」

Cleaner Margaret Edson stands in front of the existing incinerator with the new incinerator construction behind, at Kiomboi Hospital, Iramba, Tanzania, December 2015.
WaterAid/ Eliza Powell
キオンボイ病院の古い焼却炉の前に立つ仕事中のマーガレットさん

仕事環境が劇的に改善されたのはマーガレットさんだけではありません。ジュリアナさんのような助産師が安全に出産を介助するためにも、清潔な水は不可欠です。

安全な水が十分にないにもかかわらず医療器具を清潔に保とうと努力したり、手を洗えないまま出産に立ち会うことにおびえたり-そのような日々は過去のものとなりました。

キオンボイ病院のスタッフは、妊婦さんと生まれてくる新しい命のために、安全で健康的な環境を整えることに注力しています。