キオンボイ病院での記念すべき出産

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Image: WaterAid/ Ernest Randriarimalala

アグネスちゃんは、キオンボイ病院で安全な水が利用できるようになってから生まれた初めての赤ちゃんです。

アフリカの医療施設の42%は、安全な水を手に入れられない状態で運営を続けており、病院で感染症が広がったり、不衛生な環境で出産が行われたりしています。こうした問題を解決するためにウォーターエイドが行った冬のキャンペーンを通じた皆さまからの多大なご支援のおかげで、12万人以上のお母さんとその家族に安全な水を届けることができます。

助産師のダニエルさんはキンボイ病院で記念すべき出産に立ち会うことができました。蛇口から出る安全な水を利用できた初めての出産です。

キオンボイ病院から届いた心温まる映像をご覧ください。

キオンボイ病院では、蛇口から水が出るのは1日に1時間だけでした。そのため、病棟ではシャワーを利用することができず、トイレもとても不衛生な状態でした。

出産時に助産師が手を洗えず、へその緒を切るハサミを洗浄することも難しかったために、お母さんや赤ちゃんは常に感染症の危険にさらされていました。

ウォーターエイドは、調査の結果、この地域にあっており長く維持していくことが可能だと分かった井戸や雨水利用の手法を採用し、タンザニアで活動を行う団体SEMAをはじめとする現地パートナー、イランバ県議会とともに、清潔な水を供給する設備と蛇口を設置。また、必要な数のトイレも設置しました。

「病院の変化には目を見張るものがあります。」とダニエルさんは話します。「今では、手を洗うことができ、いつでも水を利用してお母さんや赤ちゃんを感染症から守ることができます。みんな健康になるでしょう。

 

とても大きな変化です

既存の蛇口とトイレの水は止めないようにしながら、キオンボイ病院の大規模な改修が行われました。産科病棟、分娩室、小児病棟やX線室、すべてのバスルームやトイレ。病院内のあらゆる場所で安全な水を利用できるようなりました。助産師のジュリアナさんはすでに、病室にもたらされた大きな変化を感じています。

「妊娠中の女性とその家族は、浅い井戸から、清潔とは言えない水をくんでいました。今では、赤ちゃんの体を洗ったり、料理をしたりするために安全な水を利用することができます。これは本当に大きな変化です。」とジュリアナさんは話します。

ラヘリさんはキオンボイ病院で安全な水が使えるようになってから出産した最初のお母さんの一人です。ラヘリさんは妊娠9か月で、キオンボイ病院に妹のウスウィリさんとともにやってきました。

Raheli Danson, aged 42 and nine months pregnant with her 5th child, sits under a tree at the family waiting house at Kiomboi Hospital, Iramba, Tanzania, January 2016
キオンボイ病院で出産のときを待つラヘリさん
Image: WaterAid/Eliza Powell

「この病院にやってきたときは、まさかきれいな水が使えるなんて思ってもいませんでした。ほとんどの病院には水がないのです。」とラヘリさんは話してくれました。