ウォーターエイドは、現地パートナー、現地政府、企業や支援者の皆さまと連携しながら、清潔な水、適切なトイレ、正しい衛生習慣がインドのすべての人にとって「当たり前」のものとなるように取り組んでいきます。
ウォーターエイドのインドでの活動
人々が自らの正当な権利を要求することは重要です。そのためにウォーターエイドは、人々が水・衛生に関する知識を獲得し、自信をもって水・衛生の課題について話すことができるように支援します。ウォーターエイドはまた、インド政府が、水・衛生の問題を、健康や栄養、災害対応の戦略に統合し、安定的なシステムを構築していくことを支援します。
女性や子供、障害者などが、水・衛生サービスを利用するためには、特別な配慮も必要です。ウォーターエイドは、こうした配慮も行い、誰一人、取り残されないようにします。
衛生のスーパーヒーロー
チャンダさんはデリーで、地域の公衆トイレの管理をしています。トイレがいつもきれいで、ちゃんと使えるように管理し、地域の人が気持ちよく使えるようにしておくことが仕事です。
チャンダさんの住む地域では、適切なトイレを使える人はいませんでした。そのため、住民たちは野外で排せつするしかありませんでした。コミュニティは病気の危険にさらされ、女性や女の子は嫌がらせの危険にさらされていました。
「多くの変化がありました」とチャンダさんは言います。「最大の変化は、娘たちが用を足すために遠くに行かなくてもよくなったことです。以前は、娘たちが用を足しに行くと、車の中からじっと見られたり、声を掛けられたり、近づいて来られたりしたのです」。
チャンダさんは、安全なトイレや正しい衛生習慣について話し合う住民グループの一員としても活動しています。
チャンダさんは、自分の仕事にとても大きな誇りを持っています。そして、こう話します。
「私は地域を見守っているのです。私はこの仕事がとても好きです、だから、私は生きている限り、この仕事を続けていきたいのです」
翻訳協力:立命館大学実践経済演習の皆さま