リベリア
首都:
モンロビア
人口:
473万2,000人
面積:
11万1, 369
km2

リベリアは世界で最も湿潤な国の1つであり、熱帯雨林地帯では緑が青々と生い茂っています。しかしながら、清潔な水を飲むためのしくみが完備されていません。

リベリアでは過去2回、激しい内戦がありました。そしてこの2度の内戦により、人々に清潔な水や衛生を提供する社会基盤が壊滅しました。内戦後のめざましい復興の結果、人口の約3分の2が信頼できる清潔な水にアクセスできるようになりました。

しかし大きな課題も残っています。10人のうち8人がなお、適切なトイレを利用できず、外で用を足さなければなりません。それは病気を広める原因となり、すでに工業や採掘によって汚染が拡大している地下水を、さらなる危険にさらしています。

が清潔な水を使えません

それは130万人がこの基本的な問題を抱えていることを意味します

が適切なトイレを使えません

それは10人に8人以上に相当します。

の5歳未満の子供が下痢で命を落としています

不衛生な水と、適切なトイレの不足が原因です。

リベリアでのウォーターエイドの活動

ウォーターエイドは、給水設備やトイレの設置を進めるだけでなく、人々が知識と自信を持ち、人としての基本的な権利を主張できるようになることも目指しています。清潔な水と適切なトイレが利用できるということは、どこにいても、誰にとっても当たり前のことであるべきで、リベリアでもウォーターエイドはその実現に向けて活動しています。

2014年、ウォーターエイドは、試験的なプロジェクトに続いて、リベリアと隣国シエラレオネの2つの国を対象にしたプログラムを開始しようとしていました。そのとき、エボラ出血熱が国中に広がりました。衛生習慣の欠如や不衛生な水がエボラ感染を拡大させました。

ウォーターエイドは2015年、その取り組みを再開しました。将来に渡って人々の健康を守るため、水・衛生問題の解決に向けコミュニティと協力していきます

エボラ出血熱の流行と水をめぐる状況

WaterAid/Carielle Doe
水は重要です。水がなければ、私は仕事が出来ず、診療所も成り立ちません。トイレは汚れたままとなり、看護師は患者の世話が出来ません
イヤーティ・バーテさん(39歳)

イヤーティ・バーテさんはリベリアの首都モンロビアのペインズヴィルにあるパイプラインヘルスセンターの清掃員です。

センターには給水設備がなかったため、彼女は毎朝井戸まで水をくみに行っていました。井戸に十分な水がないときは、子供たちにお金を払ってどこかで水をくんで来てくれるように頼まなければなりませんでした。

エボラが猛威を奮っている間、イヤーティさんの仕事はより困難で、過酷なものになりました。エボラの拡大を防ぐために彼女はこまめに清掃をしなければなりませんでした。しかし、それに必要な水を確保することは非常に難しいことでした。また、殺菌などのために使う塩素を含んだ水のせいで皮膚がむけてしまいました。

ある日、彼女は仕事から外され、隔離されました。センター内でエボラ患者が出たため、彼女も感染した可能性があると判断されたためです。

「(エボラの潜伏期間とされる)21日間が経過しました。私は大丈夫でした」とイヤーティさんは言います。しかし、他の人々はそう幸運ではありませんでした。

「患者は亡くなり、その治療に当たった医師も亡くなってしまいました」

ヘルスセンターで水が利用できるようになり、コミュニティの人々の生活は、より過ごしやすく、安全なものになりました。イヤーティさんは興奮しながら話します。

「水を利用できるようにすることは、私の最大の挑戦です。私の仕事をより良いものにするのは、給水設備です。私の仕事には水が欠かせないのです」

 

翻訳協力:立命館大学実践経済演習の皆さま