3人に1人は清潔な水が使えません
3人に1人は清潔な水が使えません
その数は570万人です。
1,405万人が適切なトイレを使えません
1,405万人が適切なトイレを使えません
これは人口の約4分の3に相当します。
1年間に1,600人近くの5歳未満の子供が命を落としています
1年間に1,600人近くの5歳未満の子供が命を落としています
不衛生な水と、適切なトイレの不足が原因です。
マラウイでのウォーターエイドの活動
ウォーターエイドは、水や衛生などの基本的なサービスがマラウイの人々にとって当たり前のものとなるように、政府やコミュニティ、パートナー団体と協力します。そのために、ウォーターエイドの知識や経験を共有します。
それと同時に、ウォーターエイドは、人々が自らの権利を主張し、市民グループやコミュニティによる取り組みを通じて、その声が政府に確実に届くように支援していきます。
みんなの井戸を守る女性整備士
ダリア・ソーダさんは、サリマ県で3人しかいない女性の井戸の整備士の1人です。整備士として仕事を始める前からボランティアとして熱心に活動していて、仲間やコミュニティから高く評価されていました。
「掘削井戸ができる前から、私はンゼレム村を知っていました」とダリアさんは言います。 「私は、何とかして人々の役に立ちたいと思っていました。村の人々は、湖の水をくんで使っていました」。
ダリアさんは、ウォーターエイドが実施した井戸整備についての研修を受けました。ンゼレム村と他のいくつかの村にある掘削井戸がきちんと機能するように整備するのが、今の仕事です。仕事を得たことで、彼女は自分で家を建て、7人の子供たち全員の学費を払うことができました。
将来のために、ダリアさんは19歳の息子を仕事に連れていき、仕事のアシスタントをさせています。彼女が仕事ができなくなった時に、彼が代わって整備士の仕事をしてくれたら、と願っているのです。
「彼が井戸の整備士になりたいと思っているのなら、私はとても幸せです。その仕事は、コミュニティの多くの人々に役立つものだからです」
感染症で奪われることのない未来を
ジオーネさんは、もう少しで卒業というときにコレラに感染してました。学校に行くことができなくなり、卒業をあきらめるしかありませんでした。

ジオーネさんの村では、清潔な水が使えないので、コレラがたびたび発生していました。「友人たちが学校を卒業し、自分よりいい生活を送っているのを見るのは、つらい」とジオーネさんは話します。今は、家のすぐ近くに新しい井戸があります。ジオーネさんの望みは、次世代の子供たちが自分と違って、教育を終えることです。
翻訳協力:立命館大学実践経済演習の皆さま