モザンビーク
首都:
マプト
人口:
3,125万人
面積:
801,590
km2

モザンビークは南部アフリカに位置し、インド洋に面しています。人口は3,000万人を超え、さまざまな民族や多様なルーツを持つ人々が暮らしています。

モザンビークは経済状態が脆弱であるため、清潔な水やトイレなどの公共サービスを維持できない状態が続いてきました。しかし、その状況は変わりつつあります。モザンビーク政府は、天然資源の貿易を拡大する可能性を追求しています。そして、その妨げとなっている政治的腐敗との闘いを始めました。

モザンビークでは、半数近い人々が清潔な水を使うことができない状態で生活しており、10人に6人は適切なトイレを使えません。このため、命に危険を及ぼす下痢性疾患がよく起こります。非常に深刻な貧困は、公共の水・衛生サービスを立ち上げ、維持していくことを困難にしています。計画立案と実施のため、政府は支援を必要としています。

が清潔な水を使えません

それは人口の半分近くです。

が適切なトイレを使えません

それは2,000万人に相当します。

の5歳未満の子供たちが下痢性疾患で命を落としています

不衛生な水と、適切なトイレの不足が原因です。

モザンビークでのウォーターエイドの活動

ウォーターエイドは、モザンビークの最貧困層が、水・衛生を利用することが自分たちの権利であることを理解し、声を上げるための支援を続けています。ウォーターエイドはまた、地方自治体や企業を対象とした研修を実施し、ウォーターエイドの経験を共有することで、持続可能な水・衛生のしくみがつくられることを目指しています。ウォーターエイドは、清潔な水、適切なトイレ、正しい衛生習慣がすべての人にとって当たり前のものになることを目指し、現地の人々とともに活動しています。

水がもたらした清潔で健康的な生活

Image: WaterAid/Panos/Adam Patterson
以前、私たちは長い道のりを歩いて水くみに行っていました。その水は汚れた水でした。水の中には何匹もの虫が入っていました。乾期になると、順番待ちの列に並ばなければなりませんでした。
ナマリカ村のジュリアナ・ムウェメディさん(45歳)


ナマリカ村では、下痢が命に関わる問題でした。コミュニティで1年におよそ20人の人が命を落とすことは当たり前でした。

45歳のムウェメディさんは、8人の子供の母親でした。しかし、このうち、ルイ―サちゃんとエスペランサちゃん、ヴィニストちゃんの3人は、3歳を迎えることなく、下痢のために命を落としました。

「以前、私たちは長い道のりを歩いて水くみに行っていました。その水は汚れた水でした」と彼女はいいます。水の中には何匹もの虫が入っていました。その水のために、乾期には順番待ちの列に並ばなければなりませんでした。

2012年、ウォーターエイドは現地パートナーとともに手押しポンプ付き井戸を設置しました。今は800以上の世帯が水の供給を受けています。ウォーターエイドはまた、60基のトイレを設置し、コミュニティで衛生についての意識を高める取り組みを行いました。

「もう下痢になることは、ほとんどありません」とジュリアナさん。「水くみ場の近くに住んでいるので、娘はいつも清潔でいることができます」。

 

翻訳協力:立命館大学実践経済演習の皆さま

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