【プレスリリース】熱帯性低気圧「アナ」の影響により、アフリカ南部で数十万人が依然として水の確保が困難な状況に

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16 February 2022
Flooding after tropical storm Ana in Madagascar, January 2022.
熱帯性低気圧アナによってもたらされた洪水被害の様子(マダガスカル、2022年1月撮影)WaterAid / Ernest Randriarimalala

ウォーターエイドが活動するマダガスカル、モザンビーク、マラウイを含むアフリカ南部を熱帯性低気圧(サイクロン)「アナ」が直撃してから2週間以上経過するなか、強風や豪雨により井戸や衛生設備などが被害を受け、多くの人々が安全で清潔な水の確保に困難を抱えています。

コレラなどの水を媒介とする病気の発生を防ぐためには、早急に給水・衛生設備を復旧させることが重要です。

マラウイでは多くの人々が、高まる病気発生のリスクに直面し、安全な水を求めて何キロも歩いたり、高価なペットボトルの水を飲んだりしています。熱帯性低気圧アナは、少なくとも50万人が日常的に利用するおよそ1,000基の井戸や20基もの大型給水施設に被害を与えたり、破壊したりしたとみられています。また、8万ヘクタール近い農地が被害を受けました。

モザンビークでは、暴風雨は主にザンベジア州、ナンプラ州、テテ州を襲い、7万ヘクタール以上の土地が浸水し、給水システムも被害を受けました。ザンベジア州だけで、約4万人が被災し、衛生設備や給水システムの損壊によって、家庭や学校、保健医療施設などで衛生設備や水源が汚染されたり、全壊した状態になっています。

マダガスカルでは、熱帯性低気圧アナによって、主に首都アンタナナリボの給水システムが被害を受け、さらに2月5日には別の熱帯性低気圧(バチライ)が、南東部の脆弱なコミュニティを襲いました。

ウォーターエイドは、感染症などのまん延を予防するため、水・衛生関連用品を配布することで、熱帯性低気圧アナによる余波に対応しています。また、被災した給水・衛生設備の復旧に取り組むとともに、コミュニティにおける水・衛生への意識向上キャンペーンを実施する予定です。

気候変動により豪雨や洪水などが発生し、天候が不安定になるなか、こうした影響に耐えうる持続可能な方法で、水・衛生設備を新たに設置することが最も重要です。

マラウイでウォーターエイドのカントリーディレクターを務めるマーシー・マスーは、次のように述べています。
「どんな天候であっても、人々が水と衛生設備を利用できるようにすることが重要です。熱帯性低気圧アナによって、マラウイだけでも数十万人の人々の安全が脅かされ、ここ数年間の取り組みの成果の一部が振り出しに戻ってしまいました。今後起きうる気候変動の影響で、このようなことが繰り返されないようにしなければなりません」

マラウイで新たに設立された水・衛生省は、2月6日、河川周辺に住む人々に、定住や作物の栽培を控え、水路の氾濫に警戒するよう警告を発しています。

ウォーターエイドの南部アフリカ地域プログラムマネージャーであるイライジャ・アデラは次のように述べています。
「家庭や学校、保健医療施設、その他の公共施設における水と衛生のインフラの破壊によって、水を媒介とする病気のリスクが増大します。このような大規模災害が発生した場合、清潔で安全な水と衛生設備、衛生用品を利用できることが、被災者、とりわけ災害時に最も大きな被害を受ける女性や女の子たちにとって必要です。この緊急支援は、病気によって引き起こされ得るさらなる被害を軽減、あるいは防ぐことにつながります」

熱帯性低気圧アナは、マラウイに上陸するまでに、マダガスカルとモザンビークを襲い、多くの死者を出しました。ウォーターエイド・モザンビークは、ザンベジア州のパートナー団体とともに、コレラなどの病気のまん延を防ぐための支援を行っています。マダガスカルでは、自宅から避難しなければならなかった人々に、清潔な水と衛生用品のキットを配布しています。