ウォーターエイドは現地のパートナーと協力し、開発途上国で清潔な水とトイレを利用できるようにするための支援を行っています。また、政府などの意思決定機関に対しても、人々が暮らしに不可欠なサービスをもっと受けられるよう、経験と調査に基づいた働きかけを行っています。
個人、団体、企業を問わず、ウォーターエイドの活動に力を貸してくださる皆さまのおかげで、現地のパートナーと協力し、厳しい場所でも活動を行うことができています。
ウォーターエイドの活動によって、これまでに多くの人々が清潔な水を利用できるようになりました。この背後には、貧困から抜け出す一歩を踏み出し、暮らしが大きく変わった一人ひとりのストーリーがあります。
ウォーターエイドは、それぞれのコミュニティに合った実用的な技術だけを用いて給水設備やトイレの設置を行い、その技術がコミュニティに根付くようにしています。そうすることによって、コミュニティの人々が、その技術を長く維持することが可能になります。
また、現地のパートナーと協力することによって、そのコミュニティの未来に投資することが可能となり、人々が技術を上手に活用し続けることができるようになります。
ウォーターエイドはコミュニティの人々と協力し、公共サービスを提供する政府などの機関や政策決定者に対し、水や衛生設備の問題に優先的に取り組むよう働きかけも行っています。政府などの権力機関が政策を変えたほうが、何百万人も多くの人々に水と衛生を届けることができて効果が大きいためです。
皆さまのご支援による2020年度の実績:
家庭30.6万人、学校14.3万人、保健医療施設79.5万人に清潔な水を届けました
家庭30.6万人、学校14.3万人、保健医療施設79.5万人に清潔な水を届けました
病気にかかる心配をすることなく、蛇口から清潔な水を利用できるようになったファティマちゃん、ルーデちゃん、アメリアちゃん。(東ティモール)
家庭53.1万人、学校13.1万人、保健医療施設85.2万人に適切なトイレを届けました
家庭53.1万人、学校13.1万人、保健医療施設85.2万人に適切なトイレを届けました
学校に適切なトイレがあれば、ヘニトソアちゃんのような子供たちが学校に通い続け、夢に向かって努力することができます。(マダガスカル)
家庭255.3万人、学校141万人、保健医療施設1000.3万人が衛生習慣を身につけました
家庭255.3万人、学校141万人、保健医療施設1000.3万人が衛生習慣を身につけました
清潔な水とトイレを利用できるようになっても、そのメリットを完全に活かすには、衛生習慣の改善が不可欠です。(パキスタン)
まだ立ち止まることはできません
毎年着実に「すべての人々が水と衛生を利用できる世界」に近づいています。しかし一方で、人口増加や気候変動などさまざまな要因から、いまだ多くの人々が清潔な水やトイレを利用できず、過酷な暮らしを強いられています。
蛇口をひねればいつでも水がでるという、私たちにとって当たり前のことが、世界の7億7,100万人にとって当たり前ではありません。17億人にとっては、トイレの個室で落ち着く時間が当たり前ではありません。
まだまだ私たちにできることがあります。
世界中が力を合わせれば、すべての場所のすべての人に水と衛生を届けるという大きな目標を、私たちの世代で実現することができるとウォーターエイドは確信しています。