ウォーターエイドは、1981年にイギリスで設立され、40年間にわたって、水・衛生分野に特化して活動してきた国際NGOです。2021年現在、世界34か国に拠点を置き、アジア、アフリカ、中南米など計26か国で水・衛生プロジェクトを実施しています。水・衛生分野の専門性を活かし、各国の貧困層や取り残されがちな人々が清潔な水を利用できるよう、現地に最も適した解決策を実行しています。

国連の「持続可能な開発アジェンダ2030」を踏まえ、ウォーターエイドは2030年までにこのビジョンを実現するために、さまざまな活動を行っています。

ウォーターエイドが取り組む課題

世界では7億7,100万人、およそ10人に1人が清潔な水を利用できない環境で暮らしています。安全な飲料水が手に入らないというだけではありません。1日のうち水くみに何時間もかかる場所では、働いたり学校に通ったりする時間が取れず、なかなか貧困から抜け出すことができません。不衛生な水のせいで病気になることもあります。

17億人、およそ5人に1人が適切なトイレを利用できない環境で暮らしています。こうした環境では野外で排せつせざるをえず、そのために水源が汚染されて清潔な水を手に入れることが難しくなります。病気がまん延しやすくなり、下痢で命を落としたり、慢性的な栄養不良に苦しめられたりします。人通りのない時間や場所を選んで用を足しに行くため、女性が襲われる可能性も高くなります。

Best friends Solo ,13, (full name Soloniaina Havatiana Rasoambola, right) and Ze, 12, (full name Zemiso Iarinirina) collect dirty water at the source, an unprotected spring, in Antohobe, Vakinahartra, Madagascar, March 2014.
WaterAid/ Abbie Trayler-Smith

水くみは多くの場合、女性や女の子の仕事です。ソロちゃんは家族の中で唯一の女の子で、自分が水くみをしなければ家族の生活が立ち行かないことを知っています。水くみには日に5回、多い時には7回も行かなくてはならず、学校に通い続けることを断念しました。 「学校は辞めたくありませんでした。今でも学校に行きたいけれど、食事の準備や水くみ、それに赤ちゃんたちの世話もして両親を支えなくてはいけません。これが私の仕事なのです。」

ウォーターエイドの活動

ウォーターエイドは、すべての人が清潔な水と適切なトイレを利用でき、衛生的な環境で暮らすことができるよう、現地パートナーや地元の専門家、コミュニティの人たちとともに、地域に合った解決方法を導入しています。給水設備や衛生設備を設置するだけでなく、その設備を長く維持管理していくための体制づくり、設備の修理や水源管理のための研修、適切な衛生環境を保つための衛生教育なども実施しています。

しかし、ウォーターエイドだけでは2030年までにすべての人に清潔な水・衛生を届けるというビジョンを実現することはできません。そのため、コミュニティの人びとと協力して、公共サービスを提供する政府などの機関に対し、水や衛生設備の問題に優先的に取り組むよう働きかけも行っています。

About to get safe water – Solo and Ze near the drilling site. Ambohimatsinjo village, Antohobe commune, Vakinankaratra region, Madagascar. August 2014.
WaterAid/ Ernest Randriarimalala

ウォーターエイドの支援のもと、住民たちが協力して井戸を掘り、パイプをつなぎ、村に給水設備を設置しました。女の子たちは水くみから解放され、ソロちゃんもゼエちゃんもまた学校に通えるようになりました。

現在も各国政府や公共サービス事業者、国際機関、NGOなどが、水やトイレを利用できる人口を増やすために活動していますが、現在のペースのままでは、すべての人が水くみから解放され、適切なトイレを利用できるようになるにはあと何十年もかかります。1日でも早くすべての人が清潔な水と適切なトイレ、衛生環境を利用できるようにするために、なんとしても皆さまのご支援が必要です。

ウォーターエイドの活動は皆さまのご寄付に支えられています。

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