ウォーターエイドとは?
ウォーターエイドは、1981年にイギリスで設立され、40年以上にわたり、水・衛生分野に特化して活動してきた国際NGOです。2024年現在、世界30か国に拠点を置き、アジア、アフリカ、南米など計22か国で水・衛生分野の専門性を活かし、各国の貧困層や取り残されがちな人々が清潔な水、適切なトイレを利用し、正しい衛生習慣を実践できるよう、現地に最も適した解決策を実行しています。
ウォーターエイドのビジョン達成を加速化させるため、2013年、日本法人であるウォーターエイドジャパンを設立。2014年12月に東京都より認定NPO法人として認定されました。
ウォーターエイドは国連の持続可能な開発目標(SDGs)のゴール6である「安全な水とトイレを世界中に」の実現に向け、「すべての人がすべての場所で、清潔な水と衛生設備を利用し、衛生習慣を実践できる世界」をビジョンに掲げ、活動しています。
ウォーターエイドが取り組む課題
水
世界では7億300万人、およそ10人に1人が清潔な水を利用できない環境で暮らしています。安全な飲料水が手に入らないというだけではありません。1日のうち水くみに何時間もかかる場所では、働いたり学校に通ったりする時間が取れず、なかなか貧困から抜け出すことができません。不衛生な水のせいで病気になることもあります。
トイレ
15億人、およそ5人に1人が適切なトイレを利用できない環境で暮らしています。こうした環境では野外で排せつせざるをえず、そのために水源が汚染されて清潔な水を手に入れることが難しくなります。人通りのない時間や場所を選んで用を足しに行くため、女性が襲われる可能性も高くなります。
衛生習慣
給水設備やトイレが整備されても、衛生習慣が根付いていない地域では、水に関連した病気がすぐに広がってしまいます。また、月経衛生に関する誤った認識が広がっていると女性や女の子たちは月経期間中、学校や仕事に行けなかったり、不衛生な環境で過ごさなくてはならいこともあります。
ウォーターエイドはどんな活動をしているの?
ウォーターエイドは、コミュニティに寄り添い、すべての人が清潔な水と適切なトイレを利用でき、衛生的な環境で暮らすことができるよう活動しています。水・衛生が利用できない根本的な原因をあぶりだし、現地パートナーや地元の専門家、コミュニティの人たちとともに、地域に合った解決方法を導入しています。
7億7,100万人が清潔な水を、17億人が適切なトイレを利用できないなか、ウォーターエイドだけでこの大きな問題を解決することはできません。ウォーターエイドは、活動する国の自治体・地方政府や中央政府、さらには国際社会に対して、水・衛生問題を解決することで多くの人々の健康や生活を変えることができるという事例を示しながら、水・衛生を優先課題として扱うよう働きかける活動<アドボカシー>も実施しています。
活動するコミュニティで、住民と協力しながら、現地政府に対し、給水・衛生設備の拡充に優先的に取り組むよう働きかけも行うこともあります。日本政府が共催するアフリカ開発会議(TICAD)などの国際会議において、水・衛生問題が議論されるよう、呼びかけることもあります。
皆さまのご寄付が活動を支えています
ウォーターエイドの活動は、個人や企業・団体を含む多くの皆さまからのご寄付によって支えられています。これまで皆さまのご支援を得て、2,810万人に清潔な水を、2,880万人に適切なトイレを届けてきました。(WaterAid, 2021)
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法人寄付実績
ウォーターエイドは、企業のCSRやサステナビリティのプログラム、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みなどを通じ、多くの国内外の企業よりご支援をいただいています。
しかし、ウォーターエイドだけでは2030年までにすべての人に清潔な水・衛生を届けるというビジョンを実現することはできません。1日でも早くすべての人が清潔な水と適切なトイレ、衛生環境を利用できるようにするために、皆さまのご支援が必要です。
毎月の寄付、今回限りの寄付、遺産からの寄付、物品による寄付など、ご自身にあった方法で活動をご支援いただくことができます。
課題を知ること、活動を広めることが大きな力になります
ウォーターエイドは各種ソーシャルメディアやメールマガジンにて、最新情報を発信したり、イベントの情報をお知らせしています。いいねやフォロー、シェアを通じて、世界の水・衛生の課題を、ウォーターエイドの活動を知り、広げることが大きな力になります。