ウォーターエイドは、清潔な水、適切なトイレ、正しい衛生習慣をすべての人に届ける活動をしています。清潔な水と適切なトイレを利用することは人としての権利であり、すべての場所のすべての人にとって当たり前のものとなるべきです。

ウォーターエイドは水・衛生専門の国際NGOとしての長年の経験から、『問題の根本的な原因の見極めること』『住民のプロジェクト参加推進』『政府・自治体の能力向上支援』『“システム”全体の強化』この4つを重視する特徴的なアプローチをとっています。

ウォーターエイドの特徴

問題の根本的な原因を探る

清潔な水が利用できない原因は、水不足だけとは限りません。設備が故障・破損したままというケースや、自治体や村の水衛生委員会など給水サービスに責任を負っている組織が機能していないケースも多くあります。
問題の根本的な原因を探り、もし、組織が機能していないのであれば、組織の立ち上げや強化を検討します。

Right: Nkundizana Julius, 25, Team Leader, Busolwe Piped Water Supply System, meeting with Eastern Umbrella for Water and Sanitation and WaterAid staff , Busolwe Town Council, Butaleja District, Uganda, November 2018.
WaterAid/ James Kiyimba

住民のプロジェクト参加を推進

住民が調査や計画策定の段階から関わり、地域の水の循環や住民のニーズを分析しながらベストな給水設備や設置場所を決めていきます。その地域で部品が調達可能で、住民たちが自ら修理ができるということも重要です。
こうした取り組みにより、「自分たちの設備」という意識が強くなります。修理などに関する人材育成も実施します。

Care taker- Laxmi Bhujel, 29, preparing the pipe fittings. Sajbote Siruwani, Hardeni VDC, Udayapur, Nepal, Sep 2014
WaterAid/ Mani Karmacharya
研修を受け、配管の修理をするラクシュミーさん(ネパール)

政府・自治体の能力向上を支援

すべての人が水・衛生を利用できるようにするためには、政策決定が欠かせません。しかし、地元の政府や自治体が、設備の場所や状態(故障はしていないか・不具合がないか等)の情報さえ持っていないことも多くあります。ウォーターエイドは、政府や自治体の能力向上を重視し、人材育成にも積極的に取り組んでいます。
その一環として、水源や水・衛生に関するデータを蓄積できるオンラインツールmWaterの導入支援や活用、簡単な水質検査のスキルを身に付けるための自治体職員向けの研修もしています。

PGN mWater
WaterAid/Saskia van Zanen
モバイル端末を使って水・衛生設備の状況を確認するパプアニューギニアの自治体職員

“システム”全体の強化

清潔な水が届けられるまでに、様々な人や機関が関わっています。配管工や浄水場のエンジニア、水質検査をする科学者、住民組織のリーダー、政治家、そして自治体などです。この一つでもかければ、清潔な水や適切な衛生を届けることはできません。
そのためウォーターエイドはシステム全体の維持・強化を重視し、関係する人や組織が話し合うための機会を設けたり、水・衛生に関連する共通のガイドライン作ったりなどの支援をします。また、ウォーターエイドは調査結果や技術資料を広く公開し、提供しています。

Kobugabe Olivia, 42, automation engineer, group photo of her team on duty, National Water and Sewage Corporation, Gaba Water Works, Kampala, Uganda, February, 2019.
WaterAid/ James Kiyimba
ウガンダ国営上下水道公社の施設で働くエンジニアやスタッフ

ブルキナファソの事例

住民とともに水不足と気候変動に挑む

ウォーターエイドは2014年、ブルキナファソ中央部のバスベド村など14のコミュニティで支援を開始。乾期には気温が40度を超える日もあり、川は干上がり、井戸の水位も下がってしまい、水はすぐに底をつきます。

そこで水を確保するため、井戸の建設や修理を実施しました。また、乾期には地表の水が干上がってしまう川の地下に水が流れていることに着目し、地中に「砂ダム(=コンクリート製の堰)」を建設し、堰の上流側に砂と水が蓄えられ、流出や蒸発を抑え、飲用にも使えるようにしました。

しかし、設備の設置以上に重視したのが、住民が「水の専門家」となり、限られた水を計画的に、有効に使えるようになることでした。

住民主体で水を管理するしくみを作るため、まず住民たちが水のことを知るための研修を実施。井戸の修理などを担当する住民は、修理技術だけではなく、水の循環や汚染防止などについても学びました。そのうえで、次の3つのステップを進めていきました。

Sawadogo Lamoussa, 42, collects dirty water from a partially dried riverbed in Imbina, Burkina Faso, October 2014.
WaterAid/ Andrew McConnell

気候変動対応の取り組みにも発展

気候変動の影響を受けやすい地域でも、モニタリングや話し合いを通し、限られた水を有効に使うことができれば、その影響を小さくすることが可能です。

バスベド村などでこうした取り組みによる成果が見られたため、ウォーターエイドは2017年に、別の12のコミュニティでも同様の支援を開始しました。成功事例を広めることで、持続可能なコミュニティを形成する働きを加速させていきます。

Bamogo Salam, 60, (left) hoes the earth while Bamogo Salifou, 30, waters crops in a market garden using water from a WaterAid well, in Basbedo, Burkina Faso, October 2014.
WaterAid/ Andrew McConnell

ウォーターエイドが使っている技術は下記リンク先をご参照ください。

ウォーターエイドの技術

また、水・衛生の課題が解決されない背景については、下記リンク先をご参照ください。

水・トイレ・衛生の課題