ウォーターエイドは、「すべての人々がすべての場所で、清潔な水とトイレを利用し、衛生習慣を実践できる世界」をビジョンに掲げて活動する水・衛生専門の国際NGOです。1981年にイギリスで設立され、現在世界30か国に拠点を置き、アジア、アフリカ、南米など計22か国で水・衛生プロジェクトを実施しています。

特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンは、日本からの支援を世界の水・衛生問題の解決に役立てるため、2013年に設立されました。

事務局長 メッセージ

ウォーターエイドジャパン事務局長 高橋郁

ウォーターエイドジャパン事務局長
高橋 郁 Kaoru Takahashi

世界では今も、清潔な水を利用できない人が約7億7,100万人近くいます。世界の全人口の5分の1、約17億人は、適切なトイレを利用できないでいます。

水を手に入れるために、20リットルのポリタンクを抱え、往復1時間かかる場所まで毎日5往復する少女がいます。学校で勉強する時間も体力も失われてしまいます。

家にトイレがないために、暗くなるのを待って、野外で用を足すための場所を探す女性もいます。レイプされる危険さえ、あります。学校や工場にトイレがないために、生理が来ると学校や仕事を休んでしまう女性もいます。仕事を休めば収入が減り、生活はさらに苦しくなります。

衛生の知識が普及していないため、沸かすことさえせずに、汚れた水を飲む家族がいます。調理の前に手を洗う習慣もありません。知識があったとしても、湯を沸かすための燃料や手洗いのための石けんを買うお金がない人々も大勢います。

「そういう環境に生まれたから」「その国の政治が機能していないから」。そうやって片づけてしまっていい問題でしょうか。

私が国際協力の道に入ったきっかけは、高校時代に南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)の問題を知ったことでした。黒人であるがゆえに不当に逮捕・拘束されたり、教育を受けられなかったりという現実に憤りを覚えました。すべての問題がなくなったわけではありませんが、人種差別に反対する国際的な取り組みと声が、アパルトヘイトを終わらせました。

私は、水・衛生の問題も、世界の人々が協力すれば解決できると信じています。日本もその動きをリードする一員であってほしいと思い、ウォーターエイドジャパンの設立と同時に事務局長となり、活動を続けてきました。ぜひあなたもこの取り組みに参加してください。ともに世界の課題を解決していきましょう。

[略歴] 高校時代に国際協力に関心を持つ。一橋大学社会学部卒業後、流通小売企業に就職。英ロンドン大学東洋アフリカ研究所で開発学修士を取得後、緊急人道支援のNGOに入り、広報、マーケティングなどを担当。スマトラ島沖地震・津波や新潟県中越沖地震では現地で活動した。2013年より現職。
 

役員紹介

ウォーターエイドジャパンの理事・監事は、いずれも、国際協力やCSR活動、水・トイレ・衛生問題、ガバナンスなどで、豊富な知識と経験を有しています。

Hiroaki Furumai

理事長 古米弘明
Hiroaki Furumai

中央大学研究開発機構 教授。東京大学名誉教授。工学博士。東京大学博士課程修了後、東北大学、九州大学、茨城大学、東京大学を経て、現職。都市水インフラや水環境保全に関する研究に従事。国際水協会理事、日本水環境学会会長、日本水道協会や日本下水道協会の委員長など学協会で活動。現在、有明海・八代海等総合調査評価委員会委員長、厚生科学審議会委員、中央環境審議会委員を務める。

ウォーターエイドジャパン理事 青沼愛

理事 青沼 愛
Ai Aonuma

一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所代表理事。国際NGO、SRI投資助言会社を経て、バングラデシュやミャンマーでの縫製工場を中心に社会的責任監査や労働環境改善業務に従事。その後、大手アパレル企業のサステナビリティ部を経て現職。幅広い業界の社会的責任監査やアパレルブランドのサステナビリティ関連コンサルティングも行う。

Hirokazu Fujita

理事 藤田 裕一
Hirokazu Fujita

三井住友トラストグループ株式会社 取締役。前 東京海上ホールディングス株式会社 常勤監査役。 東京海上火災保険株式会社入社後、東京海上HD執行役員経理部長、同社常務取締役、同社専務取締役などを歴任。

Kenji Fuma

理事 夫馬 賢治
Kenji Fuma

株式会社ニューラル代表取締役CEO。信州大学特任教授。ハーバード大学修士。サンダーバード・グローバル経営大学院MBA。東京大学教養学部卒。環境省等の委員を歴任。東証一部上場企業や大手金融機関等にサステナビリティ経営・ESG投資のアドバイスを行う。取材、講演等多数。 著書『ESG思考』(講談社+α新書)、『データでわかる 2030年 地球のすがた』(日経プレミアシリーズ)他。

Hiroshi Yamamura

理事 山村 寛
Hiroshi Yamamura

中央大学理工学部人間総合理工学科教授。旭化成株式会社を経て、現職。「固液分離技術」をコアとして、都市インフラのスマート化、デジタル化、自分事化に向けた研究開発に従事。アウトリーチ活動にも取り組み、科学技術コミュニケーターの資格を持つ。

Naoko Yamamoto

理事 山本 尚子
Naoko Yamamoto

国際医療福祉大学大学院 医学研究科 公衆衛生学専攻教授。岡山大学大学院医学研究科修了 博士(医学)。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大公衆衛生修士号取得。国連日本政府代表部参事官、厚生労働省大臣官房総括審議官、WHO(世界保健機関)事務局長補等を歴任。

監事 和仁亮裕

理事 和仁 亮裕
Akihiro Wani

GT 東京法律事務所(グリーンバーグ・トラウリグ東京)/ グリーンバーグ・トラウリグ外国法事務弁護士事務所(外国法共同事業)弁護士。上智大学名誉教授。キャピタル・マーケッツ関連業務について30年に及ぶ経験を有する。国際資本市場にまつわる法律に関し講演、執筆。

Masako Iwamoto

監事 岩本 昌子
Masako Iwamoto

岩本法律事務所 弁護士。1998年に弁護士登録後、東京青山・青木法律事務所(現ベーカー&マッケンジー法律事務所)勤務を経て、2002年に岩本法律事務所を開設。各種企業の顧問弁護士、上場企業社外役員、公益社団法人監事としての活動のほか、一般民事事件、家事事件、刑事事件等も幅広く手掛ける。

アドバイザー紹介

ウォーターエイドジャパン理事長 小寺淸
Image: ©Japan Center for International Exchange

アドボカシー・アドバイザー
小寺 清
Kiyoshi Kodera

東京大学法学部卒。大蔵省(現財務省)入省。在米大使館一等書記官、アフリカ開発銀行理事、米州開発公社理事、世界銀行中央アジア局長、国際局次長などを経て、2006~2010年まで世界銀行・IMF合同開発委員会事務局長。2010~15年、国際協力機構(JICA)理事。

Junji Hashimoto

コミュニケーション・アドバイザー
橋本 淳司
Junji Hashimoto

水ジャーナリスト。アクアスフィア・水教育研究所代表。武蔵野大学サステナビリティ学科客員教授。水と人というテーマで調査、情報発信を行う。また、学校での探究的・協働的な学びの支援、環境インタープリターの育成を行う。

基本情報

団体名
特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパン(認定NPO法人)

所在地
〒130-0014
東京都墨田区亀沢2-12-11 PAX21 301
(都営大江戸線両国駅 徒歩7分 / JR両国駅 徒歩11分)
※2019年11月15日より移転いたしました。


 

電話/FAX   Tel  03-6240-2772  /  Fax 050-3488-2040   

Email      [email protected]

法人設立日  2013年2月15日

「認定NPO法人」認定日    2014年12月19日

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