ウォーターエイドの歴史
ウォーターエイドは、水・衛生設備・衛生習慣の問題に専門的に取り組む組織です。多くの方々からのご寄付・ご支援が、ウォーターエイドの歴史をつくってきました。
1980年代 1980年代
イギリスの水道業界で働く人々によって、「渇いた第三世界会議(The Thirsty Third World Conference)」が組織され、清潔な水、適切な衛生設備、衛生習慣がない中で暮らしている数百万人への支援が決まりました。
7月21日にウォーターエイドが設立されました。ザンビアとスリランカが最初にウォーターエイドの支援プロジェクトの対象国となりました。
10ヵ国で現地のパートナーと協力しました。
皆さまの支援のお陰で、35万人を支援することができました。
1990年代 1990年代
ウォーターエイド・イギリスの会長に、イギリスのウェールズ公が就任。
ウォーターエイドは1,000件目のプロジェクトに着手しました。
エチオピアのヒトサ自然流下システムへの資金提供に合意しました。このヒトサ自然流下システムは、5万人に水を供給できるという、エチオピアで実施された単体の給水システムとしては当時最大のものでした。
ウォーターエイドは、オックスファム、グリーンピースと並んで、グラストンベリー・フェスティバル(イギリス最大の野外フェス)の支援先に選ばれました。
最初の提言レポート『Mega-Slums: the coming sanitary crisis(巨大スラム:来たるべき衛生危機)』を作成しました。
世界中のパートナーの方々の素晴らしい協力により、600万人以上がより良い生活を送ることができました。
2000年代 2000年代
衛生的な水を利用できない人の数を2015年までに半減させることが、ミレニアム開発目標(MDGs)として掲げられました。
ウォーターエイドなどの団体によるロビー活動が功を奏し、衛生設備の項目もMDGsに追加されました。
水を利用する権利は人権であると宣言されました。
ウォーターエイドはプロジェクトを強化して最も貧しいコミュニティに支援の手が届くように、支援対象の15か国すべてで活動を拡大しました。
アメリカとオーストラリアが新たな支援国としてウォーターエイドに加わりました。
国連の国際衛生年にあたり、ウォーターエイドが国連の持続可能な開発委員会におけるスピーチで、衛生設備の問題が放置されている状況を覆す必要があることを強調しました。
ウォーターエイドがスウェーデンに事務所を新設しました。
1340万人に清潔な水を、810万人に適切なトイレを提供しました。
2010年代 2010年代
安全な水と衛生設備を利用することは人権であると宣言されました。
「Big Dig(ビッグ・ディグ)」プロジェクトの呼びかけで、マラウイの農村で行っているウォーターエイドの活動に200万ポンドを超える多額の募金が集まり、13万4,000人以上の人々が安全な水と衛生設備を利用できるようになりました。
ウォーターエイドジャパンが設立されました。また、後にウォーターエイド・カナダとなる、慈善団体ウォーターキャンと提携しました。
5月に、すべての人がすべての場所で清潔な水や適切なトイレ、衛生習慣を利用することができるようにするという新たな国際戦略を策定しました。
ウォーターエイドは、清潔な水や適切なトイレ、衛生習慣のない状態で暮らしている何百万もの人々への支援を英国政府に求める最大規模の署名活動を行い、計115,056名の署名が集まりました。
ウォーターエイド・インドが設立されました。
「Deliver Life(世界の13万人のお母さんとその家族に安全な水を届ける寄付キャンペーン)」のために、支援者の方々から4,997,482ポンドが集まりました。イギリス政府からの援助と合わせると、12万人の母親や彼女らの家族に清潔な水を提供するのに十分な額が集まりました。
ウォーターエイドは、2490万人に清潔な水、2400万人に適切なトイレ、1670万人に衛生習慣を届けました。