ウォーターエイドの活動に不可欠なもの――技術と訓練

安全な水と適切なトイレを利用できるようにし、正しい衛生習慣を根付かせるために、ウォーターエイドはどのようにして、皆さまからのご支援をもとに長期的に持続可能なソリューションを生み出しているのでしょうか。

ウォーターエイドが常に考えているのは、都市部から離れたコミュニティでも導入しやすい技術であるということ。装置は維持管理がシンプルで、交換部品もすべて現地で簡単に手に入る材料で作られたものでなくてはなりません。

ウォーターエイドの技術には、高価な部品や化学薬品、複雑な維持管理は必要ありません。ウォーターエイドが提供する訓練さえ受ければ、家庭でもコミュニティでも簡単に使用でき、ウォーターエイドのパートナーが現地の活動を終えた後も、ずっと使い続けることができます。

ガルパーから自然流下方式まで:ウォーターエイドが選んだ9つの技術

ウォーターエイドがプロジェクトに取り入れている技術は多岐にわたります。それぞれのコミュニティに合わせてさまざまな技術を検討し、暮らしを改善できるソリューションを採用しています。

ハンディポッドをご存知ですか?

カンボジアでは、水上家屋で生活しているような、適切なトイレを利用できない人たちは、洗い物をしたり泳いだりするのと同じ水の中に排せつするしかありません。この問題を解決できるのがハンディポッド。水に浮かぶ庭のような、簡単な浄水装置です。

Thumbnail

導入している技術のポスター

ウォーターエイドの活動に技術は欠かせませんが、それは単なる第一歩にすぎません。

変化を持続させるために、そしてその規模を拡大するために、政府に法改正を働きかける、国内外の政策立案者と現地の人びとをつなぐ、他の機関や団体と連携してノウハウやリソースを蓄積する、世界中の個人・法人の皆さまにご支援をお願いするなど、ウォーターエイドはさまざまな活動を行っています。

よくある技術的な質問

1. ウォーターエイドが用いているさまざまな技術とは、どのようなものですか?

水に関する技術としては、蓋などで保護された手掘り井戸、深井戸、雨水貯留システム、水源の保護、自然流下システム、サンドダムなどがあります。

ポンプが必要な場合、ウォーターエイドでは通常、手押しポンプの設置をサポートしています。そのコミュニティで運用コストやメンテナンスコストを賄うことができ、現地で交換部品が調達可能な場合は、電気ポンプ、ディーゼルポンプ、ソーラーポンプも使用することがあります。

衛生設備の例としては、ピット式簡易トイレ、排気口付ピット式改良型トイレ(VIP式トイレ)、2槽ピット式トイレ、コンポストトイレ、簡易水洗トイレ、浄化槽付共同トイレなどがあります。トイレの正しい使い方とメンテナンス方法については、人口密度の高いコミュニティで特に重要な排せつ物処理システムなども含め、あらゆる観点からコミュニティや家族に対する訓練を提供しています。

ウォーターエイドでは、あらゆる技術について、長期的な持続可能性を第一の目的として、それぞれの方法を下記の基準で評価しています。

  • 現地市場で入手できるかどうか
  • 現地市場で交換部品・資材を入手できるかどうか
  • 複雑なメンテナンス作業や高価な部品・薬品がなくても、費用効果の高い長期的な供給を実現できるかどうか

ここに挙げた技術がすべてというわけではなく、ウォーターエイドでは、現地で生まれた新しいアイデアや、持続可能な新技術開発の試みを支援しています。

2. ウォーターエイドがこれらの技術を用いている理由は何ですか?

ウォーターエイドは、長期的に持続可能な発展を重視しています。ですから、ウォーターエイドが関与する期間だけでなく、その後も現地のコミュニティや機関が運営していける技術や方法を使っています。

水や衛生設備の供給に用いる技術は、現地の資金状況や地理条件に適したものでなくてはなりませんし、それを利用するコミュニティが運営・維持できるものである必要があります。

ウォーターエイドは、現地で容易に調達・運搬可能な資材や交換部品が使われている技術を用いるようにしています。

また、技術の選択については現地の国・地方政府が独自の基準を持っている場合がありますので、ウォーターエイドはそうした諸機関と密接に連携して活動しています。

3.ウォーターエイドの活動に役立ちそうな新技術・新製品を考案した場合、どうすれば良いですか?

新しい技術や方法についての情報がある場合にはお知らせください。水・トイレ・衛生習慣に関する問題について、ウォーターエイドの現地パートナーが技術的な解決策を検討・実施していくうえで、そうした新技術が役立つ可能性があります。

ただ、ウォーターエイドは資金に限りがあるため、ウォーターエイドの活動プログラム外のところで考案された新技術を試験的に実施できる状態にありません。もし、その技術の性能、コスト、持続可能性、適合性に関して十分なデータがあり、現地の設備やサービスの供給不足が解消できると判断した場合には、その技術の採用を検討します。コスト、交換部品の入手可能性、運用・維持スキル、特定の地理条件のもとでの使用適合性などが重要になります。

上記の諸条件に照らしてご確認いただいたうえで、やはりウォーターエイドに知らせたいという場合は、ウォーターエイドの技術アドバイザー[email protected] (英語)までご連絡ください。

ウォーターエイドの活動は皆さまのご寄付に支えられています。

活動を支援する

ご支援いただく方法はいろいろあります。

最新情報はこちら

ウォーターエイドジャパンの最新情報はこちら。