ネパールの洪水:公衆衛生の危機を防ぐために水・衛生が不可欠

Posted by
Kasumi Tachibana
on
18 August 2017
In
ネパール, Water

雨期を迎えているネパールでは、豪雨によって各地で、洪水や土砂崩れが発生し、インドに隣接する低地の27地域に大きな影響が出ています。8月17日の時点で少なくとも123人が死亡、約1,150万人が被害を受けており、衛生環境の悪化が懸念されています。水・衛生インフラへの甚大な被害は、停電、東西を結ぶ主要な道路の流失、地域の保健所の閉鎖と相まって、住民の深刻な健康被害をもたらす恐れがあります。

ネパールでは、人口の8%が清潔な水を、54%がトイレを利用できません。適切な衛生設備がなければ、大雨によって押し流された糞便が水源に流れ込み、コレラなど水媒介の病気が流行します。給水設備を利用できない住民は、氾濫する河川からの不衛生な水をくんで利用するため、病気がさらに伝染しやすくなります。

ウォーターエイド・ネパール現地代表のトリプティ・ライは話します。

「状況がさらに悪化するのを防ぐため、政府は被害を受けた地域に、水質浄化剤や石けんなどの緊急用の衛生キットが行き届くようにする必要があります。病気の蔓延を防ぐために仮設トイレを建て、住民が手洗いの重要性や食べ物の安全についての知識を得られるようにし、下痢に対処するための経口補水塩や亜鉛タブレットを配布することも重要です。

ウォーターエイド・ネパールは、被害を受けた地域の近く、ネパール南部のシラハ郡、バルディヤ郡、カイラリ郡で5つの現地パートナーとともに活動しています。 

保健省と郡の水・衛生を管轄する事務所からの、緊急事態に際しての援助要請を受けて、ウォーターエイドはシラハ郡、バルディヤ郡、ナワルパラーシ郡に9万個の塩素系浄水剤を届けました。ウォーターエイドは、この困難な時期を乗りこえるまで、支援を続けていきます。」