パキスタン
首都:
イスラマバード
人口:
2億2,100万人
面積:
79万6,095
km2

パキスタンはアジアと中東の交差点に位置し、地理的にも文化的にも多様性のある国です。パキスタンは今、急成長のさなかにあり、その影響力も拡大しています。

世界第5位の人口を抱えるパキスタンでは、急速な都市化が進展しています。そのため、すべての人に基本的な公共サービスを提供することは、非常に難しい課題となっています。

パキスタンは、清潔な水と適切なトイレ、正しい衛生習慣の普及が最も進展した5つの国の1つです。しかし、この目覚ましい進展にもかかわらず、現在も2,170万人以上の人々が不衛生な水を飲むしかなく、3人に1人が適切なトイレを利用できません。

砂漠地帯や山岳地帯などの地理的な困難と、不安定な政治情勢が、最貧困層への支援を難しいものにしています。他の南アジアのどの国よりも早いペースで進む都市部への人口集中は、すでに限界に達している公共サービスにさらに負担をかけています。洪水のような自然災害が発生すると、サービスは維持できません。ウォーターエイドは、こうした状況の改善に向け活動を続けています。

が清潔な水を使えません

それらの人々の多くはアクセスが難しい地域に住んでいます

が適切なトイレを使えません

それは3人に1人に相当します

の5歳未満の子供が下痢で命を落としています

不衛生な水と、適切なトイレの不足が原因です

パキスタンでのウォーターエイドの活動

ウォーターエイドは、清潔な水、適切なトイレ、正しい衛生習慣が「当たり前」のものになるように、地域コミュニティを支援しています。住民が、基本的サービスを受ける権利を主張するために必要な情報や方法なども提供します。

災害に強い水・衛生の設備が整備され、将来的にどのような状況になろうとも、水・衛生のアクセスが維持されるように、ウォーターエイドは、政府、地元のパートナー団体、水・衛生サービスを提供する機関などを支援しています。

そしてまた、健康維持と手洗いなどの衛生習慣には大きな関係があることを住民たちに説明し、適切なトイレを作って、それを使うことを奨励しています。そして学校やメディアと協力し、こうしたメッセージをできるだけ広く広めようとしています。

ウォーターエイドは、支援者やパートナーとともに、従来の考えにとらわれることなく、変革の機運と新たな行動を起こし、人々の生活をより良くするための活動を続けていきます。

月経は恥ずかしいことではない

Image: WaterAid/Sibtain Haider
学校で(月経衛生についての)説明を聞いて、月経のとき、どうするのが健康や衛生のためにいいのか知りました。最初は質問するのをためらいましたが、その後に行われたフォローアップセッションでは、月経に対する伝統的な考え方について質問しました。
パンジャブ州のラムシャさん(13歳)

学校の水・衛生クラブの一員として、13歳のラムシャさんは月経にどのように対応するのが健康や衛生のためにいいのかを学びました。

月経は、怖がる対象でも戸惑う対象でも必要ありません。しかし、パキスタンでは、文化的および宗教的に月経はタブーの対象とされ、地域社会の通念上も「よくないもの」「秘密にするもの」として捉えられてきました。ラムシャさんや友人たちも、月経は恥ずかしいものと考えていたので、友人にも先生にも親戚にも聞くことができませんでした。

以前、月経に対応するために、ラムシャさんは布を使っていました、そして母親の指示に従って、月経中の入浴を避けていました。

「私たちは月経を隠し、それについて誰かに聞くことをためらっていました」とラムシャさんは言います。

月経や衛生についての知識や生理用品、プライバシーが確保されていて生理用品を替えることもできる適切なトイレなどがなければ、彼女たちは自分たちの体を清潔に保ち、健康を維持することができません。以前は、しばしば不快感のため、また、経血の痕をからかわれることがあったため、彼女たちは月経中、学校に行かず、家で過ごすことも少なくありませんでした。

問題を解決するためには、月経や衛生、健康について話す必要があります。それができる場所の一つが、水・衛生クラブです。

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