報告書:2017年世界トイレの日「安全なトイレはどこに」

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A child walks through the road
Image: WaterAid/ H&M Foundation/ GMB Akash/ Panos

安全なトイレを利用することは、基本的な人権です。それにもかかわらず、世界人口の3分の1の人々が安全なトイレを利用できず、11億人以上の女性や女の子がそのことによって危機にさらされています。また、トイレを利用できない国の上位10か国は全てサハラ以南アフリカでした。トイレを利用できる人口の割合は28%にとどまり、5歳以下で命を落とす子供の数は先進諸国の15倍にもなります。

ウォーターエイドは、11月19日世界トイレの日に向けて報告書「安全なトイレはどこに―2017年世界のトイレ」を発表しました。

報告書によると、トイレを利用できる人口の割合が最も低いのはエチオピアで、93%もの人々がトイレを利用できない環境で生活しています。同国では、スペインの人口とほぼ同じ4,600万人の女性と女の子たちが安全な場所で排泄することができず、健康被害や暴行の危険にさらされています。インドでは、3億5,500万人以上の女性や女の子が適切なトイレを利用できず、もしトイレを利用するために列に並んだとすると、その長さは地球4周分になると言われています。