人口の半分以上が清潔な水を使えません
人口の半分以上が清潔な水を使えません
それは約1,100万人に相当します。
1,637万人が適切なトイレを使えません
1,637万人が適切なトイレを使えません
これは4人中、3人に相当します。
1年間に5,400人以上の5歳未満の子供たちが下痢で命を落としています
1年間に5,400人以上の5歳未満の子供たちが下痢で命を落としています
不衛生な水と、適切なトイレの不足が原因です。
ブルキナファソでのウォーターエイドの活動
ウォーターエイドは、最貧困層に属し、最も阻害されている人々が、水やトイレを安定して使えるようになること、衛生習慣を実践するようになることを目指して活動しています。ウォーターエイドは、政府や水・衛生サービスの事業者が適切に事業を運営し、人々がサービスを受けられるにように、政府や事業者とも協力しています。また、設備の整備を進めるだけではなく、衛生習慣の普及を合わせて行うことで、人々の健康増進の効果が最大になるようにしています。
世界には解決すべき多くの課題があります。その中でウォーターエイドは、水・トイレ・衛生習慣という基本的な問題に焦点を当てています。それは、これらの問題が改善されることによって、人々の生活は大きく転換するからです。
住民たちで水位を測って水を管理
乾期でも水が使えなくならないように
ブルキナファソの南東部に位置するブルグ県の人々は、乾期の終わりの2か月の間、水に苦労してきました。飲み水や料理のためだけではなく、体を清潔に保つためにも、家畜のためにも水は必要ですが、それだけの量の水を見つけるのは大変でした。多くの川が干上がり、井戸の水だけが頼りになります。
大勢の人が1つの井戸に集中すると、地下水の水位はどんどん下がります。使い過ぎで、井戸の水が枯れてしまったり、設備が壊れてしまったりすることにもつながります。そこでウォーターエイドは、この問題を解決するためにパイロットプロジェクトに取り組みました。
ウォーターエイド・ブルキナファソのコーディネーターであるルシアン・ダミバは、コミュニティの人々に、井戸の水の量や降雨量などを測定する方法を説明しました。どのようにすれば、水を節約することができるか、そして年間を通じて水が使えるようには、水の使用方法や管理をどのようにしていったらいいか、住民と一緒に考えました。
「降雨量を観測したり、井戸の水位を測ったりすることで、地域内にどれだけの水があるのかを把握することができます。住民の中から選ばれたボランティアらが、測定方法を学び、身に着けました」
ルシアンは、コミュニティの中に水の専門家が育成されるというブルグ県での取り組みは、他の国・地域でも活用できる有効なアプローチだと考えています。
「渇水に悩まされているアフリカや世界各地のコミュニティの未来を変える可能性があります」とルシアンは期待します。
誰一人取り残さないために
最も一般的なトイレは、地面に穴があり、地中に排せつ物を貯める構造になっています。しかし、このタイプのトイレは、障害者にはとても使いにくいものです。ウォーターエイドは、すべての人がトイレを使えるように、ピラジーさんの住んでるディサン・コミュニティでトイレを改修し、使いやすく、プライバシーに配慮したものにしました。

翻訳協力:立命館大学実践経済演習の皆さま