「すべての人に水・衛生を」に世界が合意~持続可能な開発目標(SDGs)~

2015年9月150を超える国連加盟国の首脳が参加した「国連持続可能な開発サミット」において「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)が採択され、貧困や飢餓、保健、気候変動などに関する17の目標を、2030年までに達成することに世界が合意しました。 目標6は「すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」。水と衛生が、貧困をなくすために、持続可能な開発を実現するために不可欠であることを、世界の首脳が公に認めました。

持続可能な開発の基礎となる目標6―すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

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水・衛生の確保には、大きな波及効果があります。誰もが水・衛生を利用できるようになったコミュニティでは、人々が健康に、公平で生産的な暮らしを送ることができます。つまり、水・衛生は目標6だけで完結するのではなく、貧困や飢餓、保健、格差といったさまざまな問題を解決するためにも、きわめて重要な意味を持っているのです。目標6を実現することで、他にも多くの目標を実現に近づけることができます。

 

goal1

水・衛生がないことで、長時間の水くみや病気の治療代等の負担が増え、貧困から抜け出すことが困難になります。2015年にトイレがない等、衛生環境の不備が世界経済に与えた損失は22兆円。うち12兆円は、下痢等によって人々が早期に命を落とす人的損失によるものです。

goal2

飢餓を終わらせ、食料安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進するWHOによると、栄養不良の50%は、慢性的な下痢や腸内寄生虫、その他の感染症など清潔な水と適切なトイレ、衛生習慣がないことが原因です。

goal3

水・衛生を利用できるようになれば、コレラやトラコーマ(目の感染症)等の病気が減少、人々の健康が大きく改善されます。水・衛生は乳幼児死亡率にも関係しており、新生児が亡くなるケースの20%は、清潔な水で体を洗い、手洗いした人が衛生的な環境で世話することによって、防ぐことができると言われています。

goal4

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する学校でプライバシーの保てる適切なトイレを利用できるようになれば、女子生徒が思春期になっても学校に通い続けることができます。

goal5

家の近くで水を得ることができない地域では、多くの場合、遠くまで水くみに行くのは女性、女の子の役割です。また、野外排泄せざるを得ない女性たちは、その道中、いやがらせや暴力などの危険にさらされています。

goal11

世界の都市人口は急増しており、2030年までに人口の3分の2が都市・町に住むようになると予測されています。途上国では、都市・町の拡大が、都市計画のないまま急速に進んでおり、水・衛生サービスが追い付いていません。