新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が現在、世界中に急速に広がっています。こまめに手を洗うことは、新型コロナウイルスの感染を防ぐ最も重要な方法の1つです。しかし後発開発途上国では、人口の約4分の3が、水と石けんを使うことのできる手洗い設備を使うことができません。

世界の40%の家庭に、手洗い設備がない

水と石けんを使って頻繁に手を洗うことは、新型コロナウイルスの感染を防ぐ最も重要な方法の1つです。しかし、多くの低中所得国では、手洗いのための設備が家の中になく、また、手洗いの大切さや適切な手洗いの方法が広く知られているとは言えません。

世界の水と石けんが使える手洗い設備を利用できない人口の割合(*5)

バングラデシュ:65%
インド    :40%
パキスタン  :40%
エチオピア  :92%
ナイジェリア :58%
マラウイ   :91%
ザンビア   :86%
リベリア   :99%

手洗いは、最も簡単かつ効果的にさまざまな病気を予防することができる方法の1つです。急性呼吸器感染症の症例が16~23%減少(*6)、肺炎が50%減少(*7)することを示す報告もあります。

ウォーターエイドの取り組み

ウォーターエイドは、40年近く水・衛生専門に取り組んできた団体として、新型コロナウイルスのコントロールおよび感染拡大防止のため、重要な行動である手洗いなど正しい衛生習慣の普及促進にこれまで以上に力を入れます。そして、各国政府が実施・主導する正しい衛生習慣の普及の取り組みを支援します。

ウォーターエイドは従来から、活動する複数の国において、現地政府と連携しながら、正しい衛生習慣の普及のための大規模な取り組みを展開してきました。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、2020年3月より、特に下記に重点を置いた活動を開始しています。

  • 人々がこまめに手洗いできるよう、市場、バス停など多くの人々が集まる場所に手洗い設備を設置する。
  • 手洗いの重要性、正しい手洗いの方法を啓発するために地域レベル・国レベルの手洗いキャンペーンを実行する。各国政府が正しい衛生習慣を普及させる計画を立て、メディアやウェブサイト、ソーシャルメディアなどを活用して、その計画を実施に移すことを支援する。

衛生習慣促進ツール(一例)

ウォーターエイドは、ウェブやポスターなど様々なツールを各国・地域の言語で制作し、衛生習慣の促進に活用しています。下記はその一例です。

【動画】

【ポスター】新型コロナウイルスの感染を予防するために大切な行動

COVID-19 Handwashing poster. 8 April 2020
Image: WaterAid

【ポスター】手を衛生的に保つための注意事項

 

【ポスター】インドの「Good Hygiene Practices to Prevent COVID-19」キャンペーン

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ヒンディー語、カンナダ語、マラーティー語で書かれたポスター
Image: WaterAid India

その他の言語で書かれたポスターはこちら

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新型コロナウイルス感染症の流行を防ぐため、ウォーターエイドは、手洗いなど衛生習慣の普及促進の取り組みを拡大しています。この取り組みを継続、さらに拡大し、より多くの人々が手洗い習慣を実践できるよう、皆さまのご協力をお願いいたします。 

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